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路上のストライカー STAMP BOOKS
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路上のストライカー STAMP BOOKS

マイケル・ウィリアムズ(著者), さくまゆみこ(訳者)

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路上のストライカー STAMP BOOKS

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2013/12/24
JAN 9784001164046

路上のストライカー

¥2,090

商品レビュー

4.7

11件のお客様レビュー

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2022/08/11

先輩司書さんにお勧めされたSTAMP BOOKSシリーズ。 その中でもこの本は、心を揺さぶられました。 さくまゆみこさんの翻訳のおかげで、こうしてアフリカの現状を知ることができるのは幸せだと思います。 日本人にとっては想像を絶するような過酷なことばかり起こりますが、とにかく先...

先輩司書さんにお勧めされたSTAMP BOOKSシリーズ。 その中でもこの本は、心を揺さぶられました。 さくまゆみこさんの翻訳のおかげで、こうしてアフリカの現状を知ることができるのは幸せだと思います。 日本人にとっては想像を絶するような過酷なことばかり起こりますが、とにかく先へ進むしかない、といった展開にハラハラしながらも読むのを止められませんでした。障害者の兄イノセントと主人公デオの関係も、傍から見たらデオがイノセントの面倒を見ていることになるのでしょうが、デオにとってもイノセントはなくてはならない存在だったのだということが、イノセントがいなくなってからの場面で強く伝わります。 世界には、どれだけ過酷な生活を強いられている人たちがいるのでしょうか。 また、外国人を憎む気持ちは、日本人の一部の人にもある感情だと思います。 今はそれほど大きくなくても、この先日本経済や治安がもっと悪化すると、大きな問題が起こるかもしれません。 読書感想文コンクール高校の部の課題図書だったということですが、10代のうちからこういった問題を知るきっかけとして読んでもらいたいと思います。

Posted by ブクログ

2020/01/11

外国人憎悪だったり貧困だったりといった内容、とても深く考えさせられました。 一度は麻薬や自分の弱みに溺れたデオが、大好きなサッカーで人生を切り開いていく姿がとても印象的でした。

Posted by ブクログ

2019/09/17

突然やって来た兵隊に村を滅ぼされたデオは、兄のイノセントと共に南アフリカを目指す。トラックの荷台に隠れ、国境の川を歩いて渡り、野獣のいる自然公園を駆け抜けて辿り着いた南アフリカで待っていたのは、外国人に対する憎しみの眼差しだった。 ここ数年、難民や移民をテーマにした物語をよく読...

突然やって来た兵隊に村を滅ぼされたデオは、兄のイノセントと共に南アフリカを目指す。トラックの荷台に隠れ、国境の川を歩いて渡り、野獣のいる自然公園を駆け抜けて辿り着いた南アフリカで待っていたのは、外国人に対する憎しみの眼差しだった。 ここ数年、難民や移民をテーマにした物語をよく読んでいます。そこには想像を絶する状況が書かれています。死と隣り合わせの行程の先に辿り着いた新天地。そこでめでたしめでたしとはならないのですね。 ゼノフォビアという言葉があると知りました。「外国人憎悪」と訳された言葉が表わすものは悲壮なものです。南アフリカでは2008年に外国人への襲撃が行なわれました。そこで殺された人は60人以上だったそうです。 物語の中でもこの暴動が描かれ、そこでデオは兄のイノセントを喪ってしまいます。 イノセントは出生時の事故により「普通」ではなくなってしまう。デオはそんなイノセントを守るのが自分の役割だと思う。でもその関係は一方的なものではなく、デオもまたイノセントに守られていた。だからイノセントを喪ったデオは、今までのどんなことよりも深いキズを負ってしまう。 そんなデオを救ったのがサッカーだった。ホームレスによってチーム編成されたストリートサッカーのチームにデオは誘われる。 故郷を家族を居場所をそして兄を、何もかもを奪い取られたデオはサッカーによって、仲間を居場所をそして自分自身を得ることになる。 遠い国の出来事かもしれない。でも決して異世界の話ではなく地続きのこの世界で起こっている出来事なのです。翻訳小説はそんな遠い国の出来事を眼前に差し出してくれます。そのことによって、自分とは関係のない話ではないことを伝えてくれるのです。それが物語の持つ力なのでしょう。

Posted by ブクログ

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