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晩年 有馬敲詩集 100人の詩人・100冊の詩集
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 土曜美術社出版販売 |
| 発売年月日 | 2013/10/01 |
| JAN | 9784812020838 |
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晩年
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有馬敲さんの詩集ですね。 有馬敲さん(1931~2022、京都生まれ)詩人、作家。日本文藝家協会、日本ペンクラブ、日本現代詩人会等会員。数々の賞を受賞されています。 2013年刊行の詩集です。 「敗者に」 サイレンが鳴りわたったあと 勝者の歌が大きく流され ...
有馬敲さんの詩集ですね。 有馬敲さん(1931~2022、京都生まれ)詩人、作家。日本文藝家協会、日本ペンクラブ、日本現代詩人会等会員。数々の賞を受賞されています。 2013年刊行の詩集です。 「敗者に」 サイレンが鳴りわたったあと 勝者の歌が大きく流され 見なれない旗が高くかかげられる こらえていたものが滴になって 泥まみれのシャツにこぼれ落ちる 握手を交わしたあと 拍手と歓声が相手のスタンドで起こり テープが投げられ 紙吹雪が舞っている いっときに汗が流れだして うなだれる背中 重い足取り たたかい終わったあと 勝負のきびしさに耐えて チャンスをつかめなかった悔しさの砂を ひと握り 手持ちの袋に詰めこみ 炎天の下を去っていく者に 幸あれ 「老醜自嘲歌」 髪の毛は 白く薄く 顔にしわが増えて しみほくろ 腰はかがんで 関節がきしみ 歯は抜けて耳が遠く 眼もかすむ 古帽子 首巻き 老眼鏡 ボロ手袋 カイロ 杖兼用こうもり傘 気が短くなって面倒がり 考えることはみなケチくさい 外孫に少年サッカーの話を聞きたがり 元気といわれてはしゃぎすぎ つい 口出しをして煙たがられ 愚痴をもらして 独りさびしがる 「出来心」 えんばと 赤信号を渡りきった道ばたで 若いおなごのお巡りさんが 自転車から降りて 信号が変わるのを待ってるとこやった ーーお気をつけやっしゃ……… ほほ笑みながらやさしく声をかけてくれたけど 年寄りを咎めるふうでもなかった えらいしんまへん どっちからも車が走ってこんさかい つい 気がせいて横着しましたんや 堪忍しとくりやっしゃ と わしもすなおに謝ったもんや 子どもが見ったら 真似して渡ったかもしれへんな よい歳してからに 三つ児のたましい百までや いまだ根性がなおりまへんわ 八十路の坂を越えての詩集です。 とてもユーモアが豊かで率直な言葉が馴染み深いですね。大阪弁がまた一段と味わいを増します。 自分の考えていることを素直に詩に託される感性は、永年の作詩の賜物です。読んでいて共感と示唆にも気持ちが高揚します。 素敵な詩人さんです(=゚ω゚=)
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