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流通大変動 現場から見えてくる日本経済 NHK出版新書
858円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | NHK出版 |
発売年月日 | 2014/01/09 |
JAN | 9784140884256 |
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流通大変動
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流通大変動
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商品レビュー
3.9
12件のお客様レビュー
流通研究の権威である伊藤元重氏による、現在の流通業界に関する書。実例を挙げながらわかりやすく流通について現状を説明している。研究書というより、気楽に書いたエッセイという感じである。流通についての第一人者だけあって、知識、経験が豊富であり面白い。 「書籍をまとめるには、いろいろな...
流通研究の権威である伊藤元重氏による、現在の流通業界に関する書。実例を挙げながらわかりやすく流通について現状を説明している。研究書というより、気楽に書いたエッセイという感じである。流通についての第一人者だけあって、知識、経験が豊富であり面白い。 「書籍をまとめるには、いろいろな準備が必要だ。図書館にこもって関連の文献を調べなくてはいけない。データを整理して、それが語る動きを読み取ることも必要だろう、読者の方が何気なく手に取った本でも、実はその著者の膨大な作業があって初めてその本ができている」p4 「日本の個人が保有する金融資産の6割以上は60歳以上の世帯が保有している」p43 「マクドナルドでは客が注文してから60秒以内に商品を出せるような仕組みを構築しているという。吉野家では、牛丼の注文が来てから商品が出てくるまでに1分というのが目処であるようだ。コンビニのレジでもそうだが、客に無駄な時間を使わせないということが、いかに小売業や外食産業にとって重要であるかがわかる」p58 「(ユニクロの少品種多量戦略)紳士用のヒートテックのソックスが1時間あたり50足売れるとしてみよう。12時間店が開いているとすれば、600足になる。ユニクロの店舗は全国に2000以上あるので、単純計算をすれば1日の総販売数は120万足ということになる。これを30日間続ければ、3600万足ということになる」p67 「(ユニクロに)競合する小売業がユニクロと同じように魅力的で低価格の商品を展開しようとすれば、ユニクロに匹敵するだけのボリュームを実現しなくてはならない。そのための店舗数、ブランド認知、アジアでの有力縫製工場の手配、メーカーからの新製品の調達などが必要となる。そうしたものを他社に先駆けていち早く確立し、規模の利益を確立したユニクロを追撃するのはそう簡単なことではない」p68 「(安い)アジアでの生産メリットを享受するためには、大量のロットを確保することが前提条件となる」p70 「そうは問屋が卸さない(それだけ問屋の力は強かった)」p89 「ローソンではある菓子を、売上げランキングでは上の方ではないが、店に常に置くことを決めたという。それは、その菓子を購入している人の多くが継続的にそれを購入していることがわかったからだ。その菓子が手に入ることを期待して来店した人をがっかりさせるようなことがあれば、来店客を減らすことになりかねない。リピート率というのは販売戦略を考える上で重要な指標であるが、ポイントカードを利用することで簡単にその情報がとれるのだ」p131 「(スマホ、タブレットの業界で)アップルだけが大きな利益を上げているのはどうしてだろうか。その答えを一言でまとめれば「アップルはこの世界でチャネルリーダーのポジションをとったからだ」と言うことができる。価格決定権を握っているのはアップルである」p171 「戦後日本ではずっと、多くの商品でチャネルリーダーはメーカーであった」p172 「(生産者保護のための価格補填政策)一定の価格で買い取ってもらえるということで、生産者は質より量を求めるようになった」p229 「農業者の一部が、農地を手放さないで兼業農家を続けている理由の1つは、農地の転売や貸し出しで利益が出ることを期待しているからだということは専門家から何度も聞かされていた」p242 「円高が進めば、海外から輸入した商品の価格は大幅に安くなるはずである。しかし、現実には国内での価格下落の動きは非常に鈍かった。流通の構造がそれに深く関わっていることは間違いない」p243 「企業が持続的に成長を続けるためには、安売りだけではだめなのである」p246
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商売、経済の縦の繋がりがよくわかる。 生産があり、中間流通があり、小売店があり、商品が人々の手に渡る。その流通が、それぞれにプレイヤーがいて、利益を求めている。駅前の百貨店から郊外店、コンビニへ、ネット販売へ。流通は商品と人々をどう結びつけて、その中でコストを下げて他社より有利に...
商売、経済の縦の繋がりがよくわかる。 生産があり、中間流通があり、小売店があり、商品が人々の手に渡る。その流通が、それぞれにプレイヤーがいて、利益を求めている。駅前の百貨店から郊外店、コンビニへ、ネット販売へ。流通は商品と人々をどう結びつけて、その中でコストを下げて他社より有利になるか。
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非常に平易な文章で読み進めやすい。 主観的な記述が多々あるため、事実と筆者の考察は区別しながら読む必要がある。 全体を通して、流通初心者にはとっつきやすい本だった。
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