商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 地人書館 |
発売年月日 | 2013/12/18 |
JAN | 9784805208649 |
- 書籍
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サイエンスライティング
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サイエンスライティング
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様々な立ち位置のサイエンスライターたち@米国が原稿を寄せた公式ガイドブックなるもの。ジャーナリスト中心かなあ。書き方についての理念というか心がけみたいなものは使えると思うのだけど,取材のしかたとかいう話になると,まがりなりにも研究者の立場の自分にはなかなか当てはめにくいと感じると...
様々な立ち位置のサイエンスライターたち@米国が原稿を寄せた公式ガイドブックなるもの。ジャーナリスト中心かなあ。書き方についての理念というか心がけみたいなものは使えると思うのだけど,取材のしかたとかいう話になると,まがりなりにも研究者の立場の自分にはなかなか当てはめにくいと感じるところが多くて,いまいち入り込めなかった。ジャーナリストや間をつなぐ(URAとかRAとか)人を目指すならば間違いなく必携の書だと思う。
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原題は”A Field Guide for Science Writers”。 多くの優れた科学読み物が生まれるアメリカ。作家・ジャーナリスト・広報担当等として、日々、科学を伝える仕事をしているサイエンスライターたちが、科学に関して書くとはどういうことかをそれぞれの立場から述べた...
原題は”A Field Guide for Science Writers”。 多くの優れた科学読み物が生まれるアメリカ。作家・ジャーナリスト・広報担当等として、日々、科学を伝える仕事をしているサイエンスライターたちが、科学に関して書くとはどういうことかをそれぞれの立場から述べた1冊である。フィールドガイドという原題にふさわしく、具体的な経験に即して、ときには文体や語り口といったライティングの基礎、ときには売り込みに当たっての注意点といったことにまで言及している。 50人近いサイエンスライターたちが短い章立てで記述しているので、ある意味では細切れなのだが、そこは百戦錬磨のライターたちが手がけた文章である。それぞれが読み物として独立し、ルポルタージュやノンフィクションのようにも読めて滅法おもしろい。そうして読んでいくうちに、サイエンスライターの仕事とはどういうものなのか、次第に像が浮かんでくるという仕掛けである。 アメリカではサイエンスライターは専門職としてかなり確固とした立場であるようである。 活躍の場は多岐に渡り、専門誌だけでなく、大手の新聞やローカル紙、育児雑誌のようなものも含む一般の雑誌、一般向け啓蒙書、大学や研究所、病院、博物館や科学館、政府機関など広範である。 分野も、医科学、栄養学、精神医療、生物学、クローニングや幹細胞、宇宙、環境、自然、地球、気象、リスク管理と幅広い。 サイエンスライターとなる人たちのバックグラウンドもさまざまで、研究者を目指していたが転向した人もいれば、根っからの文系だが地方紙でいきなり科学担当を言い渡された人もいる。 いずれにも共通しているのは、科学をわかりやすく、しかしなるべく正確に伝えようとする姿勢である。 サイエンスライターたちが書く内容は、多くの場合、新しく知られることになった科学上の知識であったり発見であったりする。つまり、その分野に興味関心を持つごくわずかな人々を除けば、ほとんど誰も知らない事柄である。そうした事柄をどんな人でも興味を持って読めるように読み物に仕立てるのは相当困難なことである。わかりやすくしすぎれば不正確になる。正確を期そうとすると冗長で難解になる。ライターたちは常にそうしたジレンマと闘いつつ、よりよいライティングとは何か、模索している。難しいことだが、それだけにうまくいったときの達成感は大きい。 日本ではサイエンスライティングのプロに対する需要は高いとは言い難い。アメリカの事例をそのまま応用するのは難しい点も多い。 それでもなお、この本の内容はライティング一般に関する多くの示唆を含んでいる。 (日本ではさほど多くない)サイエンスライターでもある監訳者が、あとがきの中で1つおもしろい提案をしている。 サイエンスライティングを生涯学習として利用したらどうか、というものだ。 小説やエッセイの教室は現在でも数多くあるが、その代わりにテーマを科学にするのである。小説では主題を見つけるのが大変だが、科学に関する新聞記事やニュースのうち、何か関心を持ったものについて調べてまとめるのはそれほど敷居が高くないだろう。いわば、大人の自由研究である。 書く本人も満足感を得て、うまくいけば社会全体の科学リテラシー向上につながるというのだが、夢があってよいアイディアだと思う。それがさらに、職業としてのサイエンスライティングにつながっていけば申し分ないといったところだろう。 *個人的には満点をつけたいところだが、原著が2006年刊で、少々事例が古いこと、アメリカの業界がベースであるため日本に当てはめにくい点が多いこと、さらに訳文の校正が甘い箇所(漢字の変換ミス、てにをはの誤り)が散見されたことから、ちょっと躊躇われる。
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