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唯物論研究年誌(第18号) デモクラシーを研ぎなおす
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 大月書店 |
発売年月日 | 2013/10/23 |
JAN | 9784272439089 |
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唯物論研究年誌(第18号)
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インタビュー「社会運動から政治へ 弱者救済のためのリアリズム」宇都宮健児 ( 2013.3.7記録) 宇都宮健児さんの著書は最近「わるいやつら」(集英社新書)が出て、クレサラ問題(クレジット・サラ金問題)については多分そこで詳しく語られているとは思う。 しかし、2012年12...
インタビュー「社会運動から政治へ 弱者救済のためのリアリズム」宇都宮健児 ( 2013.3.7記録) 宇都宮健児さんの著書は最近「わるいやつら」(集英社新書)が出て、クレサラ問題(クレジット・サラ金問題)については多分そこで詳しく語られているとは思う。 しかし、2012年12月の東京都知事選についての「総括」を本にしたのは(今月刊行の)「希望社会の実現」(花伝社)以外では、図書館で借りることのできるのは多分この本以外にはないのではないか。 30P足らずのインタビューではあるが、宇都宮さんがいかにリアリスティックに政策の実現に向けて運動を進めてきたかが分かる。 クレサラ問題も、法案成立は2006年、小泉新自由主義政権の真っ只中だった。しかし、宇都宮さんは労働組合、日弁連、地方議会などをフル活用して、徹底的に国会対策を行った。もちろん、自民党内の抵抗勢力、アメリカの圧力などもあった。しかしサラ金業者は案外ケチで議員の買収を大々的に行わなかったのも幸いし、マスコミ対策も徹底し、「国民のため」という当たり前のことが通じる当時の小泉チルドレンたちの協力も得て、多数派工作に成功するのである。 市民運動の問題点についても敏感だ。「院内集会をする時に楽な共産党議員に部屋をとってもらうことはよくない」という。与党の国会議員にとってもらえば、与党議員がきてくれる。あるいは「地元で集会をやる際に、国会議員に働きかけるのであれば、東京以外は国会期間中は土日にやらなければならない」という。好き嫌いで、運動をしてはならない、と言っている。 日弁連会長の時に3.11が起きた。単に意見書や声明を出すだけではなくて、実現させる立法活動を行っている。相続の承認または放棄を三ヶ月より先に延長させる法律、災害弔慰金支給対象を一緒に暮らしていた兄弟姉妹まで拡大する法律、義援金を債権者が差し押さえるのを禁止する法律、二重ローン対策立法、子ども被災者支援法等々等々である。この時に宇都宮さんが日弁連会長で本当に良かった、と私は思う。 そして一年と少し前の都知事選である。宇都宮さんは「無党派層に思いが届かなかった」と認めながらも前向きに総括していた。 あらゆる面で、反動的な政策が進められている中、「リベラル勢力が、政治的イデオロギー的立場を超えてつながることが重要になっている」という。 そのための「正しい情勢分析」だけではなく、「運動を広げるための方法・運動論」の発展を訴えている。 残念なのは、宇都宮さんにとりおそらくそのための準備はあまりにも短かったのだろうということだ。 しかし、方向性は、私はこれでいいと思う。 今回も厳しい。しかし、勝機はあると思う。先週の朝ズバで、電話アンケートでは肝心の無党派層では宇都宮、舛添、細川が拮抗していた。選択基準も、脱原発は第三位、オリンピックは下位、福祉や雇用が上位に入っていた。マスコミ誘導の「人気投票」に陥ることがなければ、勝てると思う。 2014年1月25日読了
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