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黒田官兵衛 「天下を狙った軍師」の実像 中公新書
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黒田官兵衛 「天下を狙った軍師」の実像 中公新書

諏訪勝則【著】

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黒田官兵衛 「天下を狙った軍師」の実像 中公新書

858

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2013/11/25
JAN 9784121022417

黒田官兵衛

¥858

商品レビュー

3.8

12件のお客様レビュー

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2025/12/13
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※このレビューにはネタバレを含みます

タイトルと異なり天下を狙ってないし軍師でもない 戦国時代という半世紀前のイメージと異なり多くの 戦国武将が文化人なんだなと再確認させる人物 意外なのはキリシタン入信していない説もあったか の記憶もある官兵衛が思いのほか・生涯にわたって 切支丹信者だった事を知れた フロイスの記録から入信は天正13年、播磨で多く の信者を増やした(嫡子長政も17歳で洗礼) 秀吉(天正15年伴天連追放令)も官兵衛の信心を理 由に恩賞(領地)を減らした 家康の時代も内府意向を汲み抑制しつつもキリスト 教布教を容認し、長政も布教用の屋敷地を供与 葬儀もキリスト教式、如水画像の賛にも「一旦入〇 〇宗門」とキリスト教禁止に向かう幕府に遠慮して 数文字削除している 文化人としては茶道は千利休・連歌は里村紹巴とも 行う(特に晩年はのめり込んでいた) ※領地の大宰府は連歌の聖地らしい

Posted by ブクログ

2025/08/22

「黒田官兵衛も竹中半兵衛も軍師などではなかった」という説明に驚愕するが、政権の中枢にいたわけでもなく、文人・文化人としての側面をフォーカスした内容。 これはこれで、新たな視点として参考にはなるが、通説を覆しているとまでは言い難く、さらなる検証が必要に思われる。

Posted by ブクログ

2022/07/07

秀吉に仕えた希代の軍師、黒田官兵衛を信頼できる文献から歴史的に再構築を試みた評伝です。そこからは、知的な沈着冷静で誠実な人柄が浮かびあがってきます。 黒田官兵衛の実像は、次のようなものです。 ■徹底したリアリスト  ・天才的な戦上手、あわせて、兵站、築城、検地  ・信長が中国...

秀吉に仕えた希代の軍師、黒田官兵衛を信頼できる文献から歴史的に再構築を試みた評伝です。そこからは、知的な沈着冷静で誠実な人柄が浮かびあがってきます。 黒田官兵衛の実像は、次のようなものです。 ■徹底したリアリスト  ・天才的な戦上手、あわせて、兵站、築城、検地  ・信長が中国攻略を始めた時にすでに信長に味方をしている  ・中国大返し、秀吉に天下取りを進める、連絡上手、報告上手。  ・関ケ原の2年前にすでに、家康と盟友関係にあった ■信念の人  ・主君と仰いだ武将を裏切ったことはない(小寺、信長、秀吉、家康)  ・身をもって敵を説得に行く(有岡城幽閉、小田原征伐、関ケ原の役での調略)  ・毛利家との浅からぬ縁、秀吉の中国征伐、九州討伐、関ケ原前後。   最後まで毛利家を守りぬいた。  ・側室をもつのが常だった世に、一人の女性と添い遂げる  ・家族思い、部下思い、領民思い ■時代の中心をなした、一級の文化人  ・小さいころから、書歌に通ずる  ・茶の湯  ・連歌  ・キリシタン  ・調停役、調整役 気になった言葉は次です。 ・秀吉から、茶の湯を進められた時の言:これが茶の湯の一徳というものだ。もし茶室以外で密談をかわしたならば、人から疑いをかけられる。茶室で話せば嫌疑が生じることはない ・官兵衛の人生訓:事は思い通りに運ぶものではなく、辛抱が必要である ・後継者について、もし、器量がない場合、実子であっても不適格である。 ・辞世の句  「おもひをく、言の葉はなくて、つゐに行く、道はまよはじ、なるにまかせて」 本書に登場する黒田官兵衛に関係する文献 ・黒田家譜  ・信長公記 ・柴田退治記 ・天正記 ・駒井日記(朝鮮出兵) ・毛利家文書 ・黒田家文書 等 目次は以下です。 第1章 黒田氏の系譜  1 黒田氏発祥の地  2 祖父重隆  3 父職隆 第2章 播磨の麒麟児  1 幼少期と黒田家周縁  2 官兵衛の成長  3 黒田家の総帥として 第3章 信長時代の激闘  1 信長に従う  2 秀吉に従う  3 幽囚となる  4 小寺から再び黒田へ 第4章 豊臣政権確立期の活躍  1 秀吉の天下取りを支える  2 四国遠征  3 九州遠征  4 豊前六郡の支配  5 茶の湯に目覚める 第5章 天下統一から海外遠征へ  1 小田原合戦  2 朝鮮出兵  3 官兵衛と茶の湯  4 官兵衛と連歌 第6章 関ケ原合戦と官兵衛の晩年  1 関ケ原合戦と九州  2 合戦後の官兵衛 終章 「軍師」の実像  1 文武両道の名将  2 その後の黒田家 あとがき

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