商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 紀伊國屋書店出版部 |
発売年月日 | 2013/11/22 |
JAN | 9784314011129 |
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誰も知らないわたしたちのこと
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誰も知らないわたしたちのこと
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商品レビュー
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雑誌でコラムを連載しているルーチェは、パートナーのピエトロとの間に五年目にしてようやく子どもを授かった。男の子とわかりロレンツォと名付け、出産を待ちわびていたが、29週目に入ったところで、ロレンツォに重い障碍があることがわかる。出生前診断で胎児は出産に耐えられないかもしれない事、...
雑誌でコラムを連載しているルーチェは、パートナーのピエトロとの間に五年目にしてようやく子どもを授かった。男の子とわかりロレンツォと名付け、出産を待ちわびていたが、29週目に入ったところで、ロレンツォに重い障碍があることがわかる。出生前診断で胎児は出産に耐えられないかもしれない事、生まれてきても大きくなることはないであろう事、長く生きられないだろう事、その他の障碍も考えられる事などを知らされる。悩んだ末、二人は人口妊娠中絶することにする。しかし、二人の住むイタリアでは29週では中絶が認められないため、イギリスへ行き中絶することになる。 過酷な出産の末、ロレンツォを人工的に死産するルーチェ。精神的、身体的に大きなダメージを受けたルーチェが、半年近い時間をかけてピエトロとともに新しい自分を受け入れていくまでを描いている。 著者の体験をもとに書かれているという。壮絶な人工妊娠中絶のシーン。他人には打ち明けられない出産の秘密。医学が進んだが故の苦しみ。医学が進んでも身ごもり出産するのは女性であるという事実。いろいろ考えさせられた。精神的に立ち上がれないルーチェに寄り添い続けたピエトロの存在が大きい。 産科の医師の解説があるのが良かった。
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出産にまつわるエトセトラ、というのは、やっぱり男には分からないのよ、という迫害を受けるのであって、ここに出てくるピエトロのように、時に理不尽な扱いを受けてもひたすらに耐えて支えることができることが求められているのだ、ということを突きつけられる、ある意味、男性から見るとかなり厳しい...
出産にまつわるエトセトラ、というのは、やっぱり男には分からないのよ、という迫害を受けるのであって、ここに出てくるピエトロのように、時に理不尽な扱いを受けてもひたすらに耐えて支えることができることが求められているのだ、ということを突きつけられる、ある意味、男性から見るとかなり厳しい内容。ピエトロの持つ、力強さ、金銭的な余裕、そして献身、そのどれか一つでも持っているだけですごいことなレベル。 治療的中絶という、それはそれで厳しい話なんだけども、それを乗り越えて最終的には白馬の王子さまが待っているというのが、イタリア風。
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中絶というタブーをテーマにしている。 経験した人にしか分からない苦悩。 それが細かく丁寧に的確に描かれている。 こういう本は日本にはないそうだ。 必要としている人はたくさんいると思う。 色々な立場の人が読んでいい。 読んで、苦しむ妊婦さんたちが救われますように・・
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