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誰も知らないわたしたちのこと
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誰も知らないわたしたちのこと

シモーナ・スパラコ(著者), 泉典子(訳者), 室月淳(その他)

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誰も知らないわたしたちのこと

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 紀伊國屋書店出版部
発売年月日 2013/11/22
JAN 9784314011129

誰も知らないわたしたちのこと

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商品レビュー

3.7

15件のお客様レビュー

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2025/10/28

文学的すぎてすごく読みづらいかったので、いちいち気にせず流れるように読むようにした。 それよりも、人工妊娠中絶を選んだ女性の経験や心情がこれまで決して社会の表にでてくることはなかったというからとても意味のある本であった。中絶のシーンはリアルで心が苦しくなった、母乳が出てしまうとこ...

文学的すぎてすごく読みづらいかったので、いちいち気にせず流れるように読むようにした。 それよりも、人工妊娠中絶を選んだ女性の経験や心情がこれまで決して社会の表にでてくることはなかったというからとても意味のある本であった。中絶のシーンはリアルで心が苦しくなった、母乳が出てしまうところも…。

Posted by ブクログ

2025/03/13

妊娠29週にして胎児の異常が分かり、イギリスで中絶をした女性の話。医者やパートナーの迅速な判断で中絶を選んでしまったルーチェ、その苦しみはパートナーのピエトロがどれだけ支えても支えきれない。同じ親でも実際に自分の身体で子を育んでいる女性と、そういうものが全く無い男性でここまで差が...

妊娠29週にして胎児の異常が分かり、イギリスで中絶をした女性の話。医者やパートナーの迅速な判断で中絶を選んでしまったルーチェ、その苦しみはパートナーのピエトロがどれだけ支えても支えきれない。同じ親でも実際に自分の身体で子を育んでいる女性と、そういうものが全く無い男性でここまで差が出るものなのか。ルーチェを孤独感、後悔、悲しみ、辛さが苦しく重い。中絶ってなんて重たいことなんだ…

Posted by ブクログ

2022/03/17

雑誌でコラムを連載しているルーチェは、パートナーのピエトロとの間に五年目にしてようやく子どもを授かった。男の子とわかりロレンツォと名付け、出産を待ちわびていたが、29週目に入ったところで、ロレンツォに重い障碍があることがわかる。出生前診断で胎児は出産に耐えられないかもしれない事、...

雑誌でコラムを連載しているルーチェは、パートナーのピエトロとの間に五年目にしてようやく子どもを授かった。男の子とわかりロレンツォと名付け、出産を待ちわびていたが、29週目に入ったところで、ロレンツォに重い障碍があることがわかる。出生前診断で胎児は出産に耐えられないかもしれない事、生まれてきても大きくなることはないであろう事、長く生きられないだろう事、その他の障碍も考えられる事などを知らされる。悩んだ末、二人は人口妊娠中絶することにする。しかし、二人の住むイタリアでは29週では中絶が認められないため、イギリスへ行き中絶することになる。 過酷な出産の末、ロレンツォを人工的に死産するルーチェ。精神的、身体的に大きなダメージを受けたルーチェが、半年近い時間をかけてピエトロとともに新しい自分を受け入れていくまでを描いている。 著者の体験をもとに書かれているという。壮絶な人工妊娠中絶のシーン。他人には打ち明けられない出産の秘密。医学が進んだが故の苦しみ。医学が進んでも身ごもり出産するのは女性であるという事実。いろいろ考えさせられた。精神的に立ち上がれないルーチェに寄り添い続けたピエトロの存在が大きい。 産科の医師の解説があるのが良かった。

Posted by ブクログ