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春を夢見し 佐藤史生コレクション
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 復刊ドットコム |
発売年月日 | 2013/11/18 |
JAN | 9784835449968 |
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春を夢見し
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春を夢見し
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商品レビュー
4.5
3件のお客様レビュー
佐藤史生さんの作品も二作目になりまして、本書は、前回読んだ『死せる王女のための孔雀舞』よりも、以前に書かれた短篇集なのですが(1977~1979年)、読めば読むほど、もっと早く出会いたかったと思ってしまい、作品から立ち上る、作者の人柄や雰囲気は、私が思わず寄り添いたくなるような、...
佐藤史生さんの作品も二作目になりまして、本書は、前回読んだ『死せる王女のための孔雀舞』よりも、以前に書かれた短篇集なのですが(1977~1979年)、読めば読むほど、もっと早く出会いたかったと思ってしまい、作品から立ち上る、作者の人柄や雰囲気は、私が思わず寄り添いたくなるような、信頼性を感じさせられ、とても好きです。 猫丸さん、本書もお勧め下さり、ありがとうございます(^_^) デビュー作も入っているが、意外性のある、しっかりとした物語に、活き活きと描かれたキャラクターは変わらず、コメディもシリアスも、自由で柔軟な発想を感じさせられ、しかも、ホロリと考えさせられる、時代に縛られないテーマ性もあり、最早、私のイメージしていた少女漫画の枠を軽々と飛び越えている感じです(素敵な美男美女はたくさん登場するのですがね)。 以下、収録作について、ちょっと書いていきます。 『ミッドナイトフィーバー』 ディスコブームの時代において、彼等は彼等なりの楽園を創造した、夢一夜の出来事。 ちょうど、インベーダーゲームブームでもあり、新参者の「インベーダー」の初々しさが、微笑ましい。 そして、デ○○ッド・ボ○イとミ○ター・○ポックも夢の共演で盛り上がり(!?)、SF好きには、たまらない設定。 『透明くらぶ─ミッドナイトフィーバー パートⅡ─』 『ミッドナイトフィーバー』の続きもの。 前回の夢の夜から一転し、昼間のSF研の部室から始まる物語は、SF研のキャプテン「小尾倭(おび やまと)」の人間性に、インベーダーの「まじめくん」が果敢にも挑み、その遣り取りには、名前通りの真摯さが清々しい分、胸を打つものがあり、それに応えるような、倭の台詞にも胸を打たれた。 『恋は味なもの!?』 登場人物のきらきらした雰囲気に、多彩な擬音のフォントも楽しいコメディ。 最後の意外性のあるオチ(しかも、溜めに溜めてオトす)には、デビュー作とは思えない、しっかりとした物語の素晴らしさを感じ、予想外で完全にやられました。 『スフィンクスより愛をこめて』 ピーター・オトゥールの、あの映画にインスパイアされた、スフィンクス像と、お家再興を巡り、誘拐された(!?)お嬢様、「タヴィア」と、二人のイケメン、「テネシー」と「ベン」が織り成す、懐かしさ漂う上品なコメディで、これまたオチが絶品。 『春を夢見し』 ある出来事により、二度と咲かないと思われてきた、樹齢500~600年の桜を巡る、親から子への思いの物語で、「白髪(しらかみ)」を信じ続ける「千花」の意地にも似た思いと、「雄作」が名付けた、息子の「春」に込めた思いの深さは、その真相を知るにつけ、とても哀しくやるせないものを感じさせられ、そんな中で予感させる、春の未来には、大きな輝きと希望を思わせてくれて、更に、それに応える白髪の麗しき舞いには、ようやく出逢えた友への、際限なき歓びを感じさせてくれた。 『ふりかえるケンタウロス』 病弱な少女の、かつての憧れから現実へと向き合うまでの姿を描いた、成長物語として捉えたが、『ウーマン・リブ』的意図で作ったという事を知った後に、再度読んでみたら、一見、我が儘に見えた部分も、心の中で必死に耐えていたんだということが分かり、弱さをしっかりと認めながらも、他人の手を借りず、無我夢中で求めるものを得ようとする、その姿は、まさに自分の足でしっかりと大地を踏みしめて立っている、自立した存在であり、『私は人形じゃないのよ』の台詞には、思わず涙が。 次は、『ワン・ゼロ』を読もうと思います。
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6編とも未読。表題作「春を夢見し」は、どことなく花郁悠紀子さんっぽい気がします。ポスト24年組はお互い影響しあっていたのでしょうか。「ミッドナイトフィーバー」は、これはこれで完結で一応納得。でも続きがあっても良い様な…。どれも初期の作品との事ですが、後の作品に繋がり大きく成長する...
6編とも未読。表題作「春を夢見し」は、どことなく花郁悠紀子さんっぽい気がします。ポスト24年組はお互い影響しあっていたのでしょうか。「ミッドナイトフィーバー」は、これはこれで完結で一応納得。でも続きがあっても良い様な…。どれも初期の作品との事ですが、後の作品に繋がり大きく成長する根っ子を感じます。
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復刊ドットコムさん本当に感謝。 今回の佐藤史生は、デビュー近辺の作品集。最初から丁寧な線なんだなあ(当たり前)。 学生時代に『阿呆船』で衝撃を受けた人間としては、個人的にはもっとがっつりSFの方が好きなので、今回は☆4で。
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