商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2013/11/21 |
JAN | 9784488027254 |
- 書籍
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卯月の雪のレター・レター
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卯月の雪のレター・レター
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商品レビュー
3.6
27件のお客様レビュー
傷ついた心やしんどい時に読みたくなる短編集だ。 いずれの作品も少女や女性を主人公にしているが、優しく、そっと寄り添ってくるような暖かみがある。 日常の謎が主体になっていて小品ながらも読ませる短編集となっている。 「狼少女の帰還」がよかった。
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思春期の揺れ動く気持ちと、それを見守ったり一緒にあたふたしたりする大人の気持ち、両方が知れる本。いつか子どもと一緒に読みたい。
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ゆらゆら、揺り籠みたいに。 今はもう少し、眠っていよう。(p.86) ■簡単なメモ 【内容】五つの短編。少女たちの感性を描きつつもミステリでもある。 【一行目】「このばかっ!」 【小生意気リゲット】二人暮らしの妹シホがよそよそしくなり何を考えているかわからなくなって落...
ゆらゆら、揺り籠みたいに。 今はもう少し、眠っていよう。(p.86) ■簡単なメモ 【内容】五つの短編。少女たちの感性を描きつつもミステリでもある。 【一行目】「このばかっ!」 【小生意気リゲット】二人暮らしの妹シホがよそよそしくなり何を考えているかわからなくなって落ち込む姉。 【こそどろストレイ】サキ(島崎水葉)と加奈は雪の中、同級生の百織(しおり)さんの豪邸でタコパー。雪上密室盗難事件に出逢う。 【チョコレートに、躍る指】入院しているヒナ、友人のユリとスズ、どこかにズレがありどういう状況なのか? 【狼少女の帰還】小学校の教育実習に来た琴音は、奇妙に落ち着きがない咲良という少女がクラスメートのまいなの家で家政婦が窃盗を働いたのを見たと言い嘘つき呼ばわりされているのを知った。 【卯月の雪のレター・レター】本好きの小袖は法事で母の実家に行くと従妹の千尋が、祖母からのシゴフミが祖父に届いたと言う。 ========================= 【生き方】どんなに過酷で、どんなに押しつけられたものでも、自分の生き方を選ぶのは、あたしたち自身だから。その選択に後悔することがあっても、自分で選んだ道だもの。前に進まなくちゃいけない。生きるって、きっと、そういうことなんだ(p.242) 【遺伝子】わたしの遺伝子は、壊れている。(p.155) 【嘘】わたしの嘘が、あなたを騙す。苦しい現実が、これ以上、溢れ出ないように。(p.95) 【笑顔】自分の笑顔は嫌い。/ だから、笑わない。/ だから、怖いと思われる。怖いと言われる。あの子は暗い。あの子は不機嫌そう。あの子はなんだか怒っている。(p.150) 【屋上】よくわかんないけどさ、屋上って不思議な空間でしょう。(p.101) 【男の子】女の子と男の子というのは相反するものなのだ(p.50) 【思い出し笑い】思い出し笑いは私の悪いくせだな。(p.51) 【期限】どんなものにも期限があって、そしてそれは定期的に更新の約束をしなければ続かないのだと知った。(p.96) 【気力】けれど、なにをしようかまよう間に、そのどれもが興味の対象から消えていく。(p.27) 【精神】身体の仕組みが完成していくように、その精神の構造もまた、運命付けられるのだとわたしは考える。(p.99) 【喪失】わたしはそのときに、なにかを失ってしまったような気がする。(p.116) 【バレンタイン・チョコレート】可愛らしくリボンでツツマレタほうそうしの中身は、攻撃的な勝堂の結晶だ。(p.115) 【本】ページを捲る度に躍る活字が、わたしという人間に言葉をタイプして、わたしをかたち創るのだから。(p.181) 【本好き】本を読んでいるから頭がいい。読書をしているから真面目そう。賢い。すごい。勉強ができる。そうした偏見ともとれる言葉を耳にする度に、どう反応したらいいのかわからなくなって、戸惑いを覚える。だって、この身体の内へと物語を消化することは、わたしにとっては単なる娯楽に過ぎない。(p.193) 【野菜】一つは、これを使って、どんな料理を作ろうかと考えに浸る。もう一つは、この色彩豊かな商品群を、どんなふうに描こうかと、夢想する。(p.30) 【わからない】歳を重ねる度に、わからないことが一つ一つ増えていく。それが少しばかりもどかしくもあった。(p.19) 【わたし】どう足掻いたって、わたしは、わたしなのだから。(p.242)
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