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引き裂かれた絵の真相 夭折の天才村山槐多の謎
1,980円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2013/11/14 |
JAN | 9784062173742 |
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引き裂かれた絵の真相
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商品レビュー
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4件のお客様レビュー
一枚の絵がはたして、村山槐多の作品なのか山本鼎の作品なのか?その謎を緻密に解き明かしていく学芸員の努力の過程が描かれていて、読み応えがあります。日本の近代絵画に関心のある方には面白いと思います。
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従兄の画家・山本鼎に才能を見出だされ短い人生を終えた村山槐多。彼はアーティストに縁があるらしくその名は森鴎外によって命名されたらしい(鬼とはまさに…)江戸川乱歩は彼の絵を持っていたそうだし。死後には詩集も出版され、しかもデスマスクもつくられてて、どれだけ彼の死が惜しまれたかわかる。冒頭には高村光太郎による槐多の記述がある。 ーーいつでも一ぱい汗をかいてゐる肉塊槐多。五臓六腑に脳細胞を遍在させた槐多。強くして悲しい火だるま槐多。無限に渇したインポテンツ。(抜粋) 大作「日曜の遊び」の作者は、槐多なのか鼎なのかという謎を追う。
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若くして亡くなった天才画家村山槐多。 当然、作品数も少なく、もし未発表作品が発見されたら数千万円の値がつくだろうというのを何かで聞いたことがある。 本作は、山本鼎の作品とされていた大作が、実は発見当初槐多作品として認識されていたそれが正しかったと解明するまでをまとめたものである...
若くして亡くなった天才画家村山槐多。 当然、作品数も少なく、もし未発表作品が発見されたら数千万円の値がつくだろうというのを何かで聞いたことがある。 本作は、山本鼎の作品とされていた大作が、実は発見当初槐多作品として認識されていたそれが正しかったと解明するまでをまとめたものである。 槐多の生い立ちから丁寧に調査されており、またなかなか目にすることのない彼の作品や、図版などが多数掲載されていてとても興味深い。槐多の署名や落款がずらりと掲載されているのも面白い。 友人との書簡のやり取りや、住んでいた部屋の間取り、作品に使われる絵の具、紙や保存状態など、可能な限り確かな裏付けの取れる方法で、ひとつひとつ関連付けながら結論を導き出していくさまは非常に好感が持てる。 というか、この作品が誰の手になったものかということは、ここまで細部にわたって調べ上げて初めて確認が取れるものなんだということに、改めて驚いてもいる。 コンパクトにまとまってこそいるが、実は20年くらいかけて調べ上げた結果、解明へとたどり着いたその記録なのである。根気だなあ。 それにしても、〇〇なところが誰某の影響を色濃く受けている、とか、△△法を用いているところが誰某に倣った手法だとか、美術関連には全く疎い私には、どこがどうで誰某風なのか、説明されてもよくわからない…。 学芸員とか、その道のプロはいったいどのあたりをどう見て、そういうのを判断しているのだろう。 美術って難しい。
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