おしん ポプラ文庫

蒔田陽平(著者), 橋田壽賀子, 山田耕大

• 販売会社／発売会社: ポプラ社
• 発売年月日: 2013/10/04
• JAN: 9784591136256

商品レビュー

2013/10/25

あまりにも健気な"おしん"の姿。
物語は明治34年の山形県、貧乏な家庭に生まれた7歳のおしんが奉公に出される場面から始まる。
その後もつぎつぎと、辛く切ない出来事がおしんに降りかかるのだけども、その都度のりこえてゆくおしんの姿はとても７歳とは思えないもの。
強い。

「おしんの"しん"は、信じるのしん。心もしんと読む。一番大事な心棒のしんでもあるし、ものの真ん中を芯っていうが、そのしんでもある。新しいもしんだし、真実のしんもそうだ。辛抱するのしんに・・・そうだ、神さまだってしんだ」

その名前の通りの”しん”。
見事なドラマだ。

「貧乏」が描かれるのだけども、もはや現代の日本では忘れ去られたものになっている。
単なる美談ではなくて、ここから僕達が学べるものって深いと思う。

映画のノベライズで、小説としては少しテンポが良すぎる気がするけども、よい物語だった。
映画、観に行こう。

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【内容（「BOOK」データベースより）】
明治34年の山形県。小作農の父・作造と母・ふじの三女として生まれたおしん。家が貧しく、その日の食事にも事欠くありさまのため、米一俵と引き換えに、おしんは材木問屋へ子守奉公へ出されることに…。社会現象にもなったテレビドラマの金字塔の映画化作品をノベライズ。
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10月12日(土)より、全国公開の映画「おしん」(出演:濱田ここね、上戸彩、稲垣吾郎、泉ピン子ほか)。
原作：橋田壽賀子
脚本：山田耕大
ノベライズ：蒔田陽平
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