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“正常"を救え 精神医学を混乱させるDSM-5への警告

アレンフランセス【著】, 大野裕【監修】, 青木創【訳】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2013/10/03
JAN 9784062185516

“正常"を救え

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商品レビュー

3.8

7件のお客様レビュー

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2023/02/18

診断のインフレの影響は、様々な場面で見られます。 2016年に障害者差別解消法が施行されて以降、大学においても、障害のある学生に合理的配慮を提供することが義務付けられました。 日本学生支援機構は、国内の大学における障害のある学生の在籍者数の推移をホームページで公開していますが...

診断のインフレの影響は、様々な場面で見られます。 2016年に障害者差別解消法が施行されて以降、大学においても、障害のある学生に合理的配慮を提供することが義務付けられました。 日本学生支援機構は、国内の大学における障害のある学生の在籍者数の推移をホームページで公開していますが、この中で、精神障害と発達障害のある学生の数が急激に伸びています。 この状況にも診断のインフレの影響は少なくないだろうと思われます。学生が大学機関の中で合理的配慮を受ける資格を得るために、医師による「積極的診断」が行われていることが想像されます。

Posted by ブクログ

2022/03/13

DSM-5の問題点を記述し、診断のインフレ化と誤った治療による副作用、その他弊害を指摘した本。 本人の自然治癒力を大切にする一方、極端な反精神医学には懸念を持つ等けっこう中立的な立場で話を進めている(製薬会社への批判は個人的な恨みでもあるのかと思うくらい痛烈だが…)。日本では禁忌...

DSM-5の問題点を記述し、診断のインフレ化と誤った治療による副作用、その他弊害を指摘した本。 本人の自然治癒力を大切にする一方、極端な反精神医学には懸念を持つ等けっこう中立的な立場で話を進めている(製薬会社への批判は個人的な恨みでもあるのかと思うくらい痛烈だが…)。日本では禁忌である自己診断についても「利益はリスクをはるかにうわまわる」と肯定的。 診断の流行りを「ダイアグノーシス・ドゥ・ジュール(本日のおすすめ診断)」と皮肉る言い回しが好きで、使ってみたくなった。 日本においても神経症、発達障害、適応障害、最近ではゲーム依存等診断のインフレ化が進んでいる。診断を受けることで医療・福祉サービスの受け手となり、適切な治療がなされて人生が好転するのは素晴らしいことだと思う。一方で、一度診断されれば多くの責任が免除されるのは恐ろしいことだし、それが患者の力を奪うことにもつながる。「病気があるから、何もできない」と疾患名を印籠のように扱い、前に進む動機を失う人をたくさん見てきた。 診断は手軽なものではなく、時間をかけてあらゆる可能性を考慮した上で、つける必要が多分にある場合に限ってつけるべきであるという著者の考えに同意する。

Posted by ブクログ

2016/08/06

精神医学におせる正常と異常の判定は、基準で割り切れるものではない。基準があることで、診断のインフレが起き、異常と判断される人が増え、過剰や薬物治療が行われている。人間は本来もっと「正常」だ。 多少安全側に振れているだけのレベルではなく、過剰な薬がむしろ害になっている、という状況...

精神医学におせる正常と異常の判定は、基準で割り切れるものではない。基準があることで、診断のインフレが起き、異常と判断される人が増え、過剰や薬物治療が行われている。人間は本来もっと「正常」だ。 多少安全側に振れているだけのレベルではなく、過剰な薬がむしろ害になっている、という状況だと知りました。

Posted by ブクログ

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