商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 有斐閣 |
発売年月日 | 1979/04/01 |
JAN | 9784641088573 |
- 書籍
- 新書
社会学のあゆみ
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社会学のあゆみ
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商品レビュー
4
4件のお客様レビュー
社会学の歴史の中から、重要な転換期や代表的な学者たちを抽出した本。結構難しかった。 「社会学」という言葉を初めて用いたコントは、社会生活全体的な成り立ちや運動について統合的に研究する「統合社会学」を打ちだした。 ウェーバーは、社会事象の中に人間の動機、つまり意義や目的を取り入れた...
社会学の歴史の中から、重要な転換期や代表的な学者たちを抽出した本。結構難しかった。 「社会学」という言葉を初めて用いたコントは、社会生活全体的な成り立ちや運動について統合的に研究する「統合社会学」を打ちだした。 ウェーバーは、社会事象の中に人間の動機、つまり意義や目的を取り入れた。ウェーバーの視点が理解できたように思える。ウェーバーの視点は①か【理念】によってつくられた世界像がコースを決定し、【利害関心】が人々の行為の原動力になる②そして、特定の【社会層】には特的の利害状況がある。『プロ倫』で例えるなら、資本主義の精神というものはピューリタニズムの世界観(理念)と営利心(利害関心)が、ピューリタン(社会層)に調和して成立したということだ。 ジンメルは、微視的な視点で社会学のスタンスを作った。そして、自然科学とは異なる社会科学の立場を見出した。それはつまり、人間の【価値判断】や【理解①現実的理解②説明的理解】によって要素そのものではなく、事実の解釈や説明によって社会的事象に意味づけするということだ。 一方デュルケームは、個人を超えて客観的に成り立つ社会的事実の構造を明らかにした。実証科学としての社会学のスタンスを確立し、観察や統計から集合的無意識を発見。「社会的事実の決定要因は、先立って存在していた社会的事実によって説明される」
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1979年刊(なお1989年段階で17刷目である)。 近代の社会学黎明期から現代(とはいえ、現代ながらに刊行時が些か古いが)までの、社会学の学問的なフレームワークの変遷に関する学説史を、代表的論者の論考を踏まえレビューする書である。 新書とはいえ飛ばし読みして良い部分が殆どなく、実に有斐閣らしい重厚な作りである。当然、再読必至である。 テーマと代表的論者につき整理すると、 ⓪ 黎明期-コントとマルクス。 ① 近代社会の自己認識・自画像の道具として-ウェーバーとジンメル。 ➁ 社会学的方法論の成立/実証主義・実証科学-デュルケム。 ➂ 社会の(史的)変遷を視野に/社会過程論-シカゴ学派。 ➃ 機能主義的社会学の成立/社会現象や制度他の相互作用にメス―パーソンズとマートン。 ➄ 現代的問題への処方箋としての社会学-グールドナー後。 全体を俯瞰してみるに、 ⅰ) 客観か主観か(両者の折衷)。 ⅱ) 要素還元型か社会全体総合型か。 ⅲ) 静的分析か、動的分析か。 ⅳ) 歴史を視野に入れるか否か。 ⅴ) 現状認知・肯定か、それとも社会改善目標か。 など切り口は多様で、考えさせられる点も多々ある。 内容面で読み飛ばせないことを考慮すると、社会学理論の到達点と現代的問題意識を重視するなら、➃➄を先に。残りを後回しにする手もありそうだ(この点は、➂から遡る方法でも、⓪からスタートでも可だろう)。 著者新睦人は奈良女子大学文学部教授(理論社会学・都市社会学)、同大村英昭は大阪大学教養部教授(理論社会学)、同宝月誠は京都大学文学部教授(社会病理学・理論社会学)、同中野正大は京都工芸繊維大学工芸学部教授(理論社会学・地域社会学)、同中野秀一郎は関西学院大学社会学部教授(理論社会学・知識社会学・政治社会学)。
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社会学史の入門書。図書館で借りたのだが、よくまとまっていて購入しようか悩んだしまった。ただ、本当に普段社会学をやっていないひとには少々耳慣れない言葉も度々出てくるため、教養書のような軽い気持ちで読むとしんどいと思う。
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