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日本の財政 再建の道筋と予算制度 中公新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2013/08/24 |
JAN | 9784121022288 |
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日本の財政
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日本の財政
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商品レビュー
4.5
12件のお客様レビュー
日本の財政問題といえば、増税の問題に単純化される傾向があるが、本書は、増税は必要としつつも、予算制度や公務員制度に焦点を当て論じている。 予算制度の問題として、マクロ面からは、 ?赤字ルール/景気変動に対応して安定的に財政運営を行うためのメカニズムが欠如している。 ?支出ルール/...
日本の財政問題といえば、増税の問題に単純化される傾向があるが、本書は、増税は必要としつつも、予算制度や公務員制度に焦点を当て論じている。 予算制度の問題として、マクロ面からは、 ?赤字ルール/景気変動に対応して安定的に財政運営を行うためのメカニズムが欠如している。 ?支出ルール/シーリングが一般会計当初予算を対象とするため当初予算偏重、一般会計偏重、単年度偏重の問題を生じさせている。 ?中期財政フレーム/単なる見通しであり支出を拘束せず、ベースラインがない。 ?透明性/透明性が低く、会計上の操作を抑止できない。 ?意思決定システム/首相・財務大臣が政府の内外に存在する拒否権プレーヤーを制御できない。 ミクロ面では、予算を効率的・効果的に使うことを促す仕組みやインセンティブが乏しい ことをあげている。 一方、財政再建に成功した国の特徴として、 ?財政ルールを踏まえ、内閣主導のトップダウンで支出の総額、そして省庁別の支出の上限額などを複数年にわたり決定し、事実上固定する。 ?こうした省庁ごとに設定された支出上限の枠のなかでの資源配分は省庁に裁量を与える。 ?予算編成での査定では、細かい事前規制を行うのではなく、ペイアズユーゴー原則などのルールを導入し、予算制約のなかで資源の再配分に重点を置く。 ?会計検査院や省庁自ら行う政策評価などを活用して、調達などの予算の執行面、プログラムの実施面で改善を行い、予算の効率化を図る。 ?人口高齢化に対応して、より長期的視野を予算編成に取り入れる。 といった共通点をあげている。 この20年の財政悪化の政治プロセスの振り返りも参考になった。
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誰しもが思う日本の財政赤字について、元官僚&元民主党のブレーンの立場から論じた作品。 諸外国の財政赤字の歴史や状況についても書かれていて、財政赤字のことを概観できる。 逆にここまで書かれていて、なぜ民主党で財政改革が出来なかったのか、どうしたら切り込めるのかについて、今後は書...
誰しもが思う日本の財政赤字について、元官僚&元民主党のブレーンの立場から論じた作品。 諸外国の財政赤字の歴史や状況についても書かれていて、財政赤字のことを概観できる。 逆にここまで書かれていて、なぜ民主党で財政改革が出来なかったのか、どうしたら切り込めるのかについて、今後は書いて欲しいなぁと思った。
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これは良書です。元財務官僚が財政について相当な問題意識を持って書いています。政治、官僚それぞれの問題を指摘したうえで、政治家のコミットとその前提となる国民のコンセンサス醸成の重要性と、テクノクラートとしての公務員の専門性向上が期待され、予算制度、財政責任法、公務員制度改革が提言さ...
これは良書です。元財務官僚が財政について相当な問題意識を持って書いています。政治、官僚それぞれの問題を指摘したうえで、政治家のコミットとその前提となる国民のコンセンサス醸成の重要性と、テクノクラートとしての公務員の専門性向上が期待され、予算制度、財政責任法、公務員制度改革が提言されています。問題は 根深いですね。
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