商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 飛鳥新社 |
発売年月日 | 2013/08/12 |
JAN | 9784864102636 |
- 書籍
- 書籍
天使の爪
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
天使の爪
¥3,080
在庫なし
商品レビュー
3
2件のお客様レビュー
B4サイズの巨大な判に描かれるのは初めから終わりまで全て性描写。あえてジャンル分けするならポルノコミックにあたるのだが、そっち方面の実用性はほとんどない。とにかく倒錯したエロティックなイマジネーションの奔流が60ページに渡ってつづく。クリトリスを封印し陰唇に4つのリングを刺し、患...
B4サイズの巨大な判に描かれるのは初めから終わりまで全て性描写。あえてジャンル分けするならポルノコミックにあたるのだが、そっち方面の実用性はほとんどない。とにかく倒錯したエロティックなイマジネーションの奔流が60ページに渡ってつづく。クリトリスを封印し陰唇に4つのリングを刺し、患者のペニスを切り取り自らの身体に移植し、父の墓の上で天使と交わる。メビウスの背徳的な妄想がホドロフスキーの詩を得て成立した、不思議な作品。
Posted by
バンド・デシネといえば、この人! というくらいに日本では認知度の高いメビウスによる問題作。ストーリーはアレハンドロ・ホドロフスキーなんだけれど、私が理解できるストーリーはほとんどなかった。『エル・ポト』の監督をした人でもあるから、パッと見で理解できるようには作られていないとは思う...
バンド・デシネといえば、この人! というくらいに日本では認知度の高いメビウスによる問題作。ストーリーはアレハンドロ・ホドロフスキーなんだけれど、私が理解できるストーリーはほとんどなかった。『エル・ポト』の監督をした人でもあるから、パッと見で理解できるようには作られていないとは思うけれど。私が思うに、キリスト教やメビウスやホドロフスキーの文脈を知っていないとなかなか飲み込むことはできない。 表面的になぞれば、父と娘の近親相姦や、SMなどの倒錯した性行為から、謎生物による触手責めまでを描いたポルノグラフティ。この感じは、最近の士朗正宗に似ているなぁ。ただ、描いているのがメビウスなので、オシャレな感じはあってもムラムラした感情を呼び起こすようにはなっていない。たぶん、一番感じる感情は嫌悪感じゃないかな~と思う。もしくは、ザラザラした空虚な感じ。 正直、私にはこの本について語るだけの文脈を持たない。なので、面白いか面白くないかで言えば、面白くないかなぁという方向に行ってしまう。ただ、それは芸術品に対する目利きができないだけなので、価値が分かる人にとっては180度違う評価があると思う。1枚1枚、ストーリーを解釈していってこそ、作品の世界に入ることができるのかもしれない。そう言う意味では、私はこの作品の入口にも立っていないなぁと思う。
Posted by