- 新品
- 書籍
- 文庫
女の国になったカンボジア ポル・ポト派は何をしたか 講談社文庫
533円
獲得ポイント4P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 1984/10/15 |
JAN | 9784061833449 |
- 書籍
- 文庫
女の国になったカンボジア
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
女の国になったカンボジア
¥533
在庫なし
商品レビュー
4.3
3件のお客様レビュー
(1999.03.17読了)(1993.11.05購入) ☆関連図書(既読) 「あの日、ベトナムに枯葉剤がふった」大石芳野著、くもん出版、1992.11.20 「小さな草に」大石芳野著、朝日新聞社、1997.04.01
Posted by
戦争や内乱のあとの人々を撮り続けるカメラマンが、ポル・ポト政権 崩壊後の1980年にカンボジアを訪れて書き記したルポルタージュである。 忘れがちではあるが、ベトナムと同様、カンボジアもアメリカの阿呆な 介入で多くの不幸を被った国である。 フランス領からの独立を勝ち取り、シアヌ...
戦争や内乱のあとの人々を撮り続けるカメラマンが、ポル・ポト政権 崩壊後の1980年にカンボジアを訪れて書き記したルポルタージュである。 忘れがちではあるが、ベトナムと同様、カンボジアもアメリカの阿呆な 介入で多くの不幸を被った国である。 フランス領からの独立を勝ち取り、シアヌーク国王(当時)のもと、 不完全ではあるものの肥沃な国土で「国」としての姿を作りつつあった。 しかし、お節介焼きのアメリカによって、首相であったロン・ノル将軍の クーデターが起こる。 そして、腐敗したロン・ノル政権に対するポル・ポト率いるクメール・ ルージュの台頭で国内には恐怖政治の嵐が吹き荒れる。 まず弾圧されたのは宗教だ。僧侶であるというだけで殺され、次には 知識階級・富裕階級、医師、教師、看護人と続き、フランス語や英語を 解するというだけの理由で多くの人々が殺害された。 政権崩壊後、クメール・ルージュによる虐殺はでっち上げだという論議が あった。だが、著者は強制移住させられた人、クメール・ルージュの 元幹部等に取材し、その残虐さを見事に書き上げている。 また、ジェノサイドの証拠ともいえる人骨を発掘し、写真に収めてもいる。 老人と子供を残し、多くの男性が殺害された国で、後に残されたのは女性 ばかり。その女性たちが恐怖政治を耐え抜き、再度、人生を立て直そうと している時代の話だ。 秀逸なルポルタージュだが、現在は絶版らしい。残念…。
Posted by
1980年当時、「虐殺なんて嘘だ。ポル・ポト政権にも多少の間違いはあったかもしれないが、それは理想的な社会主義を目指していたからこそだ。その政権を力で崩したベトナムは許せない。」という意見が大多数をしめていたときに、果敢に現地取材を試み、ポル・ポト政権の真実を暴こうとしたルポルタ...
1980年当時、「虐殺なんて嘘だ。ポル・ポト政権にも多少の間違いはあったかもしれないが、それは理想的な社会主義を目指していたからこそだ。その政権を力で崩したベトナムは許せない。」という意見が大多数をしめていたときに、果敢に現地取材を試み、ポル・ポト政権の真実を暴こうとしたルポルタージュ。 本の内容はもちろんのこと、掲載されている写真も痛々しいものが多く、改めて当時の悲惨な状況のことを知ることができました。ポル・ポト派幹部の証言などもあり、まさに迫真の取材です。
Posted by