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「ものづくり」の科学史 世界を変えた「標準革命」 講談社学術文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2013/08/10 |
JAN | 9784062921879 |
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「ものづくり」の科学史
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商品レビュー
3.8
21件のお客様レビュー
メモ→https://x.com/nobushiromasaki/status/1824286868579684605
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ものづくりと標準化の関係性を個別事例をみながら考えることができた。 互換性のある部品が軍需産業から生まれたというのは納得するが、フランス発と知って興味深かった。しかしスケールするのはアメリカがお手の物。様々な人種がやってくるアメリカであるがゆえに標準品をつくって世界に売ることができたのだととらえた。 デジューレとデファクトの関係は現代でもホットなテーマで歴史的な視点で考察できるのはよかった。さらにいえば、標準化を徹底すればよいわけでもない。ドイツの例もしかり。日本のものづくりの勝ち筋もそこにあるのだろうというのが印象だ。
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科学技術の発展は常に戦争の歴史とともにあると大学の教授がよく話してくれたが、中世の大砲に始まり近代の拳銃、第一次世界大戦を契機とした大量生産の為の標準化など、まさにそんな話。 第五章、前章までに語られた製品の標準化ではなく作業の標準化の例として挙げられている、テイラーの科学的管理...
科学技術の発展は常に戦争の歴史とともにあると大学の教授がよく話してくれたが、中世の大砲に始まり近代の拳銃、第一次世界大戦を契機とした大量生産の為の標準化など、まさにそんな話。 第五章、前章までに語られた製品の標準化ではなく作業の標準化の例として挙げられている、テイラーの科学的管理法。切削速度の研究に26年という途方もない時間、費やした鉄の量は400トンという話に圧倒された。しかも19世紀、電気による駆動が確立していない水力や蒸気力がメインであった時代の話であり(後半は電動式の工作機械が使えたというが)、実験に於いてパラメータ・バリエーション(1つの変数の影響を測定・把握するために、他の変数を全て一定に均一化する)をとるのは並々ならぬ努力と配慮が必要だったことだろう。 また、テイラーの考えをより発展させたというギルブレスの動作研究(レンガ積みに端を発する、あらゆる産業の動作に着目し如何に効率よく成果を挙げるか、職人や作業者の動作をつぶさに確認し、時に写真や映像も活用し分析する研究)は、今もAIによる画像解析が行われている分野であるが、20世紀初頭から研究が始まっていることに驚いた。その後タイプライターの運指研究につながりキー配列の一つであるDvorak配列の誕生に寄与したというから面白い(それ自体はまた、デファクト・スタンダードであるQWERTY配列の圧倒的普及率の前に敗北したことも述べられている)。 "標準革命"ということで、投影法や寸法公差、はめあい、メートル法とヤード・ポンド法、PTねじとNPTねじといった機械よりのトピックを想定していたので、そこは少し期待外れではあった。科学史と謳っているので仕方ないが。
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