商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2013/08/21 |
JAN | 9784087450996 |
- 書籍
- 文庫
いねむり先生
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いねむり先生
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商品レビュー
3.9
32件のお客様レビュー
伊集院静氏の昭和の温かさ、厳しさ、無秩序、秩序が人との関わりでじわりと沁みてくる。 ギャンブルの世界で名を馳せた人を私は知る由もなく、それでもただただいつの間にかいねむり先生の人柄に惹かれていった
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昔から幅広い作家の本を分け隔てなく読んで来た自負があるが、中には確かに「この作家は特異だ」「コイツにだけは敵わない(まあ誰にも敵うはずもないのだが)」と、ある種「別格」の畏怖と云うか敬意を払う作家も居るには居る。 例えば椎名誠や中島らも、そして本書の著者・伊集院静が、その数少ない...
昔から幅広い作家の本を分け隔てなく読んで来た自負があるが、中には確かに「この作家は特異だ」「コイツにだけは敵わない(まあ誰にも敵うはずもないのだが)」と、ある種「別格」の畏怖と云うか敬意を払う作家も居るには居る。 例えば椎名誠や中島らも、そして本書の著者・伊集院静が、その数少ない例となる。 敢えてその共通点を一言で云い表すなら;自分では真似の出来ない(真似したいとも思わない)想像を絶する原体験や実経験、もしくは超絶した感性や才能を有していると思われる人たちだ。 本書でも、読みながら随所にそれを痛感しながら、そしてその作者への畏怖・敬意を味わいながら、一気に面白く読み終えることが出来た。さすが伊集院静。 「先生」のモデルである色川武大/阿佐田哲也のことは風聞でのみ知るも、彼の著作は実はまだ一冊すら読んだことが無い。なのに、本書を読んで猛烈に興味が沸いた。同時に、彼もまた、伊集院静と同じく、ぼくにとっては畏怖・敬意を表すべきタイプの人物であるとの確信を得た。 「先生」と「ボク」の二人は、文字通り「同病相哀れむ」二人であり、突き抜けた才人同士にとっての「類は友を呼ぶ」関係であったことがしみじみ良くワカル。 その伊集院静も逝ってしまった。あの世でまた二人「旅打ち」していることだろう。 合掌。
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は麻雀をしないので、高名な阿佐田哲也先生よりも先に色川武大先生にはまった。『麻雀放浪記』を読んだのは随分あとで、ゲームを知らなくても十二分に面白いことを知った。漱石を描いたミチクサ先生とは違い、伏せ字にしていても実在の人物を描いているから、随分と趣が違う。「女優」であった妻を亡く...
は麻雀をしないので、高名な阿佐田哲也先生よりも先に色川武大先生にはまった。『麻雀放浪記』を読んだのは随分あとで、ゲームを知らなくても十二分に面白いことを知った。漱石を描いたミチクサ先生とは違い、伏せ字にしていても実在の人物を描いているから、随分と趣が違う。「女優」であった妻を亡くして間もない「作家」が苦しい時期に先生と出会い、闇の中に少しずつ光を見出していく様子が描かれている。
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