商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 勁草書房 |
発売年月日 | 2013/07/29 |
JAN | 9784326154265 |
- 書籍
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ヒトはなぜ協力するのか
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ヒトはなぜ協力するのか
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商品レビュー
3.4
7件のお客様レビュー
知的に刺激を受ける。理解度5割といったところ。 勉強しようという気になる。いつのまにかいろんな事が分かっているようだ。 講義をしてから10年経つだろうから,議論の幾つかには結論が出ているかも知れない。
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# 書評☆2 ヒトはなぜ協力するのか | 人が協力するのは元々そういう性質だから ## 概要 職場で同僚からの協力が得られなくて悩んでおり,どうすれば協力を仰げるか探していてあたった内の1冊だ。 「人はなぜ協力するのか」という問いを検証するための研究成果などの紹介・考察となっ...
# 書評☆2 ヒトはなぜ協力するのか | 人が協力するのは元々そういう性質だから ## 概要 職場で同僚からの協力が得られなくて悩んでおり,どうすれば協力を仰げるか探していてあたった内の1冊だ。 「人はなぜ協力するのか」という問いを検証するための研究成果などの紹介・考察となっている。 翻訳本であり,しかも学術よりな内容のため,読みにくかった。文量自体は160ページ程度と多くはないのだが,堅苦しい論調と結局結論が見えない論理展開で何がいいたいのかわかりにくかった。 書名で掲げられている問いに対しては,冒頭での幼児に対する協力行動の実験が物語っている。それは,人は元々協力する性質を持っているから。社会性が身についておらず,言語の理解もままならない生後間もない幼児に対する実験の時点で,困っている人を助けるような協力行動があったので,結局これが言いたかったことなのだろうと思った。 ただし,こちらが求めていた「どうすれば他人に協力行動を仰げるか」についてはほぼ何も参考になることがなかった。読みにくい論調を我慢して読んだかいがなかった。 ## 結論 心理学の研究者にとっては,論文の引用などがあり参考になるのかもしれない。それ以外の一般人には,読みにくい内容の割に得られるものが少ないので,オススメしない。 パーマリンク: https://senooken.jp/blog/2019/02/09/
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文化的ラチェットという考えはとても魅力的。生物学的機能から、多様な文化・高度な文明を説明するためにたった一つの「私たち性」という機能と動機付けを想定することで(この機能を説明する進化的論理は菜食行動の一言で済まされ、曖昧な点も残るが)全てうまく説明し、それをユニークな実験で実証す...
文化的ラチェットという考えはとても魅力的。生物学的機能から、多様な文化・高度な文明を説明するためにたった一つの「私たち性」という機能と動機付けを想定することで(この機能を説明する進化的論理は菜食行動の一言で済まされ、曖昧な点も残るが)全てうまく説明し、それをユニークな実験で実証する。 トマセログループの研究はシンプルに面白く直観的に理解できて、実験場面を想像するとニヤッとしてしまうところも個人的に好きだ。 研究のコンセプトが分かりやすくインパクトもあり、かつ他領域との連携可能性も大きく広がる魅力的な研究者だと思う。後半の批判により、トマセロの荒削りな点、要検討部分に鋭く光が当てられる構成も良い。 生態学的共生、つまり微生物から哺乳類全般にかけての相利性を扱うことやどこまで学習、社会化の過程に焦点を当てるか、ゲーム理論的な合理性、利己的行動をどう説明するか、そして社会性における「ことば」の扱いについてもこの本ではほとんど触れられていない。 このようにどこを切っても面白く、検討の価値が見出せること自体が優れた研究であることの証左でもある。
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