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かめくんのこと 21世紀空想科学小説
1,650円
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩崎書店 |
| 発売年月日 | 2013/07/01 |
| JAN | 9784265075010 |
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かめくんのこと
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かめくんのこと
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商品レビュー
3.8
7件のお客様レビュー
2019.9.7市立図書館 北野勇作のかめシリーズを芋蔓式に読んできて(どろんころんど→カメリ→かめくん→かめ探偵K)、たぶんこれが最後。 少年と少女が、靴を履いて直立歩行する不思議なかめの後を追って、地続きのようにみえていろいろおかしな別世界に知らず知らず入り込んでしまう。少女...
2019.9.7市立図書館 北野勇作のかめシリーズを芋蔓式に読んできて(どろんころんど→カメリ→かめくん→かめ探偵K)、たぶんこれが最後。 少年と少女が、靴を履いて直立歩行する不思議なかめの後を追って、地続きのようにみえていろいろおかしな別世界に知らず知らず入り込んでしまう。少女のいうように「ふしぎの国のアリス」のようでもあり、少年と少女のしらずしらずの不思議体験という図はちょっと佐々木マキのムッシュ・ムニエルシリーズのようでもあり。工具を操りりんごが好きで商店街の人々に怪しまれることもなくアパートに住んでいるこのかめくんは『かめくん』のあのかめくんなのだろうか、また別の模造亀(レプリカメ)なのだろうか…てなことを考え考え読んでいき、やがて確信に変わる。 かめくんも、かめくんが当たり前のように暮らす世界もふしぎなのだけれど、大して仲良しというわけでもない少年と少女が巻き込まれつつ、わけのわからない状況の中で「推論」しながら夢のような密な時間を共有しているのもまた青春のふしぎっぽくていい。 「何がなんだかわからなくなった。/もしかしたらそうなのか?/本当にぜんぶ夢だったのか?/でも、いくらなんでもあんなにはっきりした夢があるわけない。/そうは思うんだけど―。/でも、だんだん自身がなくなってきたんだ。/ぜったいに本当にあったことなのに。/(中略)だからぼくは、本当にあったはずなのに、このままだと本当にあったような気がしなくなってしまいそうなことを、本当のことだと思っているうちに、こうして書きとめておこうと思ったんだ」 夢と現実がとけあい足元が急に不安になるような、軽やかな見た目よりもずっとディープな北野勇作ワールドへようこそ、と子どもをいざなう作品だった。 ページの端っこにパラパラまんががついているのもたのしい。
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北野勇作のカメSF。 今回は子ども向けなので、ちょっとウルトラマンみたいなシーンもあり。パラレルワールドものでもあり、SF入門編として楽しめる。小学3年生くらいでも読めるけど、高学年の方が理解しておもしろく読めると思う。 かめくんは可愛く、女の子が行動的で良い。でも、次に会ったと...
北野勇作のカメSF。 今回は子ども向けなので、ちょっとウルトラマンみたいなシーンもあり。パラレルワールドものでもあり、SF入門編として楽しめる。小学3年生くらいでも読めるけど、高学年の方が理解しておもしろく読めると思う。 かめくんは可愛く、女の子が行動的で良い。でも、次に会ったとき、彼女は果たして覚えているだろうか?(というか、そもそも一緒に不思議を体験したハマノヨウコと同じ人物なのか?)という不安を残す幕切れが、なかなか良い。
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「かめくん」の別視点のおはなし、といっていいのかな。空き地でであった二足歩行のカメがいざなう不思議な冒険。「かめくん」読んでなくても面白いと思います。これを読んだお子さんは、大きくなったら「かめくん」読むといいね。
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