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もうひとつのこの世 石牟礼道子の宇宙
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もうひとつのこの世 石牟礼道子の宇宙

渡辺京二(著者), 渡辺京二(著者)

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もうひとつのこの世 石牟礼道子の宇宙

2,420円

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 弦書房
発売年月日 2013/06/01
JAN 9784863290891

もうひとつのこの世

¥2,420

商品レビュー

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みんなの感想まとめ
  • 石牟礼道子文学分析
  • 石牟礼道子の視点
  • 文学と生きる根拠
  • 聴き巧者の文学
  • 石牟礼の叡智探求
  • 現世のもうひとつの側面
  • 独自視点による解明
  • 文学の奥深さ再評価
  • 触発される創造性
  • もうひとつの現世理解

独自の視点から石牟礼道子の文学の特異性と豊かさを掘り下げる本書は、著者の熱意が感じられ、石牟礼さんの作品に対する深い理解を促します。冷静な姿勢で石牟礼さんの欠けている部分にも触れつつ、彼女の文学が持つ「叡智の財産」としての価値を再認識させてくれる内容です。特に、見えないものや聞こえないものの重要性を強調し、文学が人間に生きる根拠を与える様子が印象的です。また、著者自身の聴き巧者としての姿勢も魅力的で、石牟礼文学がこれからも多くの人に読まれ続けることを感じさせます。全体を通じて、文学の奥深さとその影響力を再評価する機会を提供してくれる一冊です。

※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。

2023/11/05

著者の渡辺京二は、石牟礼道子と共に水俣闘争を戦った仲間。(聞き覚えのある名前だと思ったら、「逝きし世の面影」の作者でした) 彼女の影響力が大きいのか、波長がよほど合うのか、彼女の作品や活動を分析し、その素顔を表現する。 実際に著書を読まないと、肯定も否定も出来ないとしても、分析力...

著者の渡辺京二は、石牟礼道子と共に水俣闘争を戦った仲間。(聞き覚えのある名前だと思ったら、「逝きし世の面影」の作者でした) 彼女の影響力が大きいのか、波長がよほど合うのか、彼女の作品や活動を分析し、その素顔を表現する。 実際に著書を読まないと、肯定も否定も出来ないとしても、分析力は凄い。 内容の一部。 石牟礼道子にとって世界は世間ではなくファンタジー。この点で彼女は宮沢賢治に非常に近い。彼女の作中人物は世間を超えたところ、あるいはそれからはずれた場所に生きていて、現実という膜を通してもっと永遠なものの相にふれたところがある。彼女が狐や狸、山や海辺に棲むもろもろのあやかしどもを好んで登場させるのも、この世だけが世界だとは思っていないから。この世はいつでもあの世に変換されうるので、そういう彼女の世界の多重性・多次元性はむしろ中世文学に近いのかもしれない。 彼女の共感能力は人間に対してだけではなくもろもろの生類、さらには自然現象に対しても発揮される。これは古代人的な能力だろうが、これが彼女の中に生き残っているのだ。だからよる辺ない無力な者を見ると自分で悶えてしまうということになるが、それは一歩進めると、この世では心美しいものは必ず迫害されるのだという強迫観念になりかねない。彼女自身にこの世でどうもうまくやってゆけない、自分だけでなく人間というのはそもそもこの世とうまく合わないのじゃないかという感覚があって、それが作品創造の原動力になっているのではないか。 その隠れた存在の次元は、近代化以前、工業化文明以前の、さらに言えば文字文化以前の、土を耕し、海の生きものをすなどり、牛や馬を追う、山河と密着した生活のありかたの中で常に感知されていたもので、それなしには農民としての、あるいは漁民・牧畜民としての現世の世俗生活も存続の根底を失うような、「もうひとつのこの世」だったのだ。 彼女は、「この世」と併存する「もうひとつのこの世」の様相を、ひとりの浪曼主義者的な幻視としてではなく、日本の伝統的な農民世界、漁民世界、さらにそれらの周辺部分、周辺でありながら中核でもあるような遊行民の世界の伝統に添った幻想的世界として描き出して来たのであって、こういうことができたのは、日本近代文学史上彼女が初めてであった。 とくにそれが集中的、顕示的に表われているのが、「あやとりの記』と『天湖』。 彼女の小説は私小説ともまったく異っている。物語の構造は、現在と過去が常に混淆していて、現時点で進行している出来事と、過去の回想が截然と区別しながら物語られるのではなく、混りあいながら同時進行してゆく。言い換えれば、彼女の小説には過去がなく、過去はすべて現在に現前している。

Posted by ブクログ

2016/12/31

まだ石牟礼道子さんの著書を読んでいないのだけれど、石牟礼さんに対する本書の著者の熱い想いが伝わってきた。そして、石牟礼さんに欠けている部分の指摘もあり、冷静な姿勢もある。 石牟礼さんの読書歴を明らかにしていたが、なぜ文章力を身につけられたかについて言及してほしかった。

Posted by ブクログ

2016/01/16

「老人が一人亡くなることは、図書館が一つなくなるようなものである」 を 思ってしまいました そして 石牟礼さんはまだご存命だけれども 著作がこれからも 「叡智の財産」として読まれて いくのだろうな とも 思った 本当にたいせつなものは 目に見えないのだよ 本当にたいせつなも...

「老人が一人亡くなることは、図書館が一つなくなるようなものである」 を 思ってしまいました そして 石牟礼さんはまだご存命だけれども 著作がこれからも 「叡智の財産」として読まれて いくのだろうな とも 思った 本当にたいせつなものは 目に見えないのだよ 本当にたいせつなものは 耳に聞こえないのだよ その 見えない 聞こえない  そのものを 綴ってこられたのだろう とも 思いました 聴き巧者としての 渡辺京二さんもまた素敵だな と 思いました

Posted by ブクログ

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