![ミライノコドモ](https://content.bookoff.co.jp/goodsimages/LL/001701/0017016926LL.jpg)
- 新品
- 書籍
- 書籍
- 1220-06-02
ミライノコドモ
![ミライノコドモ](https://content.bookoff.co.jp/goodsimages/LL/001701/0017016926LL.jpg)
1,540円
獲得ポイント14P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
![](https://content.bookoff.co.jp/assets/images/banner/campaign/limited/blank-750-120.png)
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2013/06/07 |
JAN | 9784000248662 |
- 書籍
- 書籍
ミライノコドモ
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
ミライノコドモ
¥1,540
在庫なし
商品レビュー
4
6件のお客様レビュー
谷川俊太郎さんの詩集ですね。 2013年、岩波書店からの発行です。 未発表の作品を中心に、谷川さんの作品としては重厚な内容を、重たくならないように言葉を尽くして書かれた詩編だと思います。谷川文学・哲学を垣間見える作品を感じました。 「DIRGE」 一日だけでいい...
谷川俊太郎さんの詩集ですね。 2013年、岩波書店からの発行です。 未発表の作品を中心に、谷川さんの作品としては重厚な内容を、重たくならないように言葉を尽くして書かれた詩編だと思います。谷川文学・哲学を垣間見える作品を感じました。 「DIRGE」 一日だけでいい 帰ってきておくれ 朝日が夕日になるまでのあいだ 帰ってきておくれ ほんとうのことは 眼に見えず 耳にも聞こえないほどの 深い深いところにあるのだから 帰ってきておくれ あの日の姿のまま 気持ちだけで待っているから 山々に草木は融けて 言葉は風に散ってゆく 永遠も無限も私は要らない 一日だけでいい 帰ってきておくれ 「河原の小石」 私は昨日河音を聞いていました さらさらさらさら 私は今日河音を聞いています さらさらさらさら 私は明日も河音を聞くでしょう さらさらさらさら 何万年も同じ音を聞いているのは さぞ退屈だろうと人は言いますけど そんなことはありませんよ 小石の私は毎日世界を感じています それを言葉で表現しないだけです 何故って私には言葉がないから 私はいつもただここにいるだけ 静かに何一つ表現せずに 何か聞こえても言葉になりません 何か見えても言葉になりません ここに連ねられる言葉は 誰かさんが沈黙を恐れるあまり 私の無言を翻訳しているだけの話 あ 私の上に紋白蝶がとまった かすかだけど重みがあります この蝶も河音を聞いています 石と蝶のあいだには絆が だから存在するだけで良いのです 黙って存在するだけで世界は満ちる 人間がいてもいなくても さらさらさらさら 「ミライノコドモ」 キョウハキノウノミライダヨ アシタハキョウミルユメナンダ ダレカガアオゾラヤクソクシテル ミドリノノハラモヤクソクシテル * ミライノコドモハ オトウサンヲシカッテル ミライノコドモハ オカアサンヲアヤシテル マチヲコエテ ハタケヲコエテ ミズウミヲコエテ チヘイセンノムコウカラ ミライノコドモハスキップシテキタ ナニガスキ? ナニガキライ? ドコカラキタノ? ナサニヲキイテモ ミライノコドモハシズカニワラウダケ コカゲニスワッテミエナイモノヲミツメテイル ブランコニノッテキコエナイオトヲキイテイル ミライノコドモノアタマノウエヲ サヨナラトコンニチハガ チョウチョミタイニヒラヒラトンデル あとがきに「実は私自身は詩を美味しい不味いで判断していいと、かねてから考えているのだか。 詩が好きな人は日本語のグルメだ。添加物の多い言葉は舌を鈍感にしてしまう。詩はとれたての新鮮な言葉をいのちとしているから、メディアに氾濫する言葉からのデトックスとして役立つかと思う。」 未発表の詩には、新鮮味が溢れているのは、時間に制約されずに何度も吟味して生まれれるからですね。 紹介した詩は誌面で発表されたものですので、気になる方は、是非読まれて下さい。 「詩は、好き嫌いで判断しても良い」とも、語られています。とてもありがたい言葉ですね。 じっくり味わいながら、楽しめる詩集でした。
Posted by
生々しい。 ぬるりと動いている感情を素手で触っているような、触れていいのか迷うような、生々しさ。 あとがきの「(詩は)メディアに氾濫する言葉からのデトックスとして役立つと思う」でホッとした。
Posted by
ミライノコドモを読んでいると、いろんなことを考える。 いまここ、いまから、未来がいまを導いて、未来が過去に見えてくる。 未来というエネルギーがいまの自分をつくっていく。
Posted by