ミライノコドモ の商品レビュー
生々しい。 ぬるりと動いている感情を素手で触っているような、触れていいのか迷うような、生々しさ。 あとがきの「(詩は)メディアに氾濫する言葉からのデトックスとして役立つと思う」でホッとした。
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ミライノコドモを読んでいると、いろんなことを考える。 いまここ、いまから、未来がいまを導いて、未来が過去に見えてくる。 未来というエネルギーがいまの自分をつくっていく。
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谷川俊太郎さんの詩は気持ちの中に飛び込んでくる感じがするから好きです。 堅苦しくないけど、テーマはそうでもなくて重いものだったり。今回は恋愛モノではなかったな。そっちも好きなんだけど。
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なんか、全体的に、喪失感が貫かれているような。印象を受けました。コトバエラビとか、コトバリズムを極めたひとが紡ぐ詩っていうのは、あとがきに谷川さんが書かれているとおり、“詩はとれたての新鮮な言葉をいのちとしているから、メディアに氾濫する言葉からのデトックスとして役立つ”のかもしれない。でも、そういうのに頷く一方で、一遍の詩がずうっと人生に付きまとうこともあるし、人生観を変えてくれることだってあるかもしれないし、いろんな気づき、勇気を与えてくれる場合だってある。そういう意味では、刺さるほどの棘は、この1冊にはなかったかなあ、いまの私には。コトバも文も出会いだし、またいずれ、違う時期に読めば、胸に刺さることもあるかもしれない。「時の名前」とかは 音楽はないのに歌詞のようで ちょっと気になったな。 ○ ○○ ○○○ という区切りなんかも… 。最近の、 うちらゎズっ友 ゎら みたいなああいう日本語は、いずれ消える退化でしかないと思うけど、こういうコトバを極めてきた詩人の紡ぐ光景は、日本語の進化の可能性を感じるよね。まだ誰も組み合わせたことのない式を、見せられるかんじ。
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昨日と今日を比べての間違い探し …は、大変難しい。 (夏と冬ならまだしも!) それでもほんとは、いくつもいくつもあるはずだ。 私の目には何故映らないんだろう。 どうして、探せないんだろうな。 谷川さんの詩を読んでいると そうか、風景とは(時間とは)こんなふうに動くもの...
昨日と今日を比べての間違い探し …は、大変難しい。 (夏と冬ならまだしも!) それでもほんとは、いくつもいくつもあるはずだ。 私の目には何故映らないんだろう。 どうして、探せないんだろうな。 谷川さんの詩を読んでいると そうか、風景とは(時間とは)こんなふうに動くものなのか。 と、その推移がはっきりとわかるような気がする。 透明になって隠れていたものに、 色を塗ってバラしてしまったような、面白い詩集。
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