商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 書肆侃侃房 |
発売年月日 | 2013/05/01 |
JAN | 9784863851115 |
- 書籍
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つむじ風、ここにあります
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つむじ風、ここにあります
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商品レビュー
4.3
29件のお客様レビュー
やわらかい感性で人気の歌人の第一歌集。現代社会を反映した歌が魅力だ。「裏側に張りついているヨーグルト舐めとるときはいつもひとりだ」「液晶に指すべらせてふるさとに雨を降らせる気象予報士」「天気図の西の方だけ晴れているおそらく君がいるのだろうな」「つむじ風、ここにあります 菓子パンの...
やわらかい感性で人気の歌人の第一歌集。現代社会を反映した歌が魅力だ。「裏側に張りついているヨーグルト舐めとるときはいつもひとりだ」「液晶に指すべらせてふるさとに雨を降らせる気象予報士」「天気図の西の方だけ晴れているおそらく君がいるのだろうな」「つむじ風、ここにあります 菓子パンの袋がそっと教えてくれる」「自販機のひかりまみれのカゲロウが喉の渇きを癒せずにいる」「隣人にはじめて声をかけられた「おはよう」ではなく「たすけてくれ」と」「鮭の死を米で包んでまたそれを海苔で包んだあれが食べたい」「遠い日の記憶を手繰り寄せる糸 君にまつわるものは千切れろ」「レジ袋いりませんってつぶやいて今日の役目を終えた声帯」
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※このレビューにはネタバレを含みます
オールアラウンドユーが初めて手にした木下さんの本で、さかのぼるかたちで1冊目の歌集を購入しました。 最近短歌を目にする機会が増えて、数名(まだほんの数名です)の短歌を読ませてもらった中でも、木下さんの言葉選びやらリズムやらひらがな/漢字/アルファベット/そういう部分の使い方やらなにやら、「上手だな〜」と素人ながらに思って、難しい説明は抜きにして「なんか刺さる〜」という感覚を味わわせてくれる短歌がやたら多いです。質感が好み、というか……。 ◾️特に好きな5つ 体温の移っていない部分まで足を伸ばしてまた引っ込める 重力がひるんだ隙に人々は一部地域を除いて空へ 改札のむこうに母が立っている車で待っていればいいのに とりあえず別れ話は後にしてドリンクバーに行ってきますね さくらっていちごと同じ発音で言わないときは君の名前さ
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