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今を生きるための現代詩 講談社現代新書
902円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2013/05/18 |
JAN | 9784062882095 |
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今を生きるための現代詩
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商品レビュー
4
42件のお客様レビュー
著者の詩への愛が伝わるし、この本に書いてあることは本当にそうなんだと思う。つまり、詩を読むということは自由なことであり、必ずしもそれを無理に解釈する必要はなく、理解できない場合は今後の人生のために分からないまま取っておくことに価値があるのかもしれない。 ただ、個人的には残念ながら...
著者の詩への愛が伝わるし、この本に書いてあることは本当にそうなんだと思う。つまり、詩を読むということは自由なことであり、必ずしもそれを無理に解釈する必要はなく、理解できない場合は今後の人生のために分からないまま取っておくことに価値があるのかもしれない。 ただ、個人的には残念ながら刺さらなかった。大人になって今更初めて詩でも読んでみようと思い、詩の読み方に関する本を手に取った2冊目だったが、わたしが求めていた本は、どのように詩を解釈して読めば良いのか、の楽しさを知りたいのだと思う。つまりそもそもこの本が想定している読者ではないのだと思う。 とはいえ現在の私、あるいは私の性格的に、読んでも意味が分からないものを読み、ゆっくりその時間を愛でられる自信がない。 ただ詩の楽しみ方は分かるようになっていきたいので、しばらくは”いわゆる”詩の読み方に倣った読み方をして、いずれこの本に書かれているような読み方もできる日が来ればよいと思う。
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詩の楽しみ方、面白さを教えてくれる本だった。 そして、詩は難しそうだと思っている人も多いかもしれないが、書いている本人さえ、詩が自分を超えてしまい、完全に理解しているわけではないんだと、だから、「知らない」「わからない」ことを楽しもうと、投げかけてくれた。 私が大切にしている、「...
詩の楽しみ方、面白さを教えてくれる本だった。 そして、詩は難しそうだと思っている人も多いかもしれないが、書いている本人さえ、詩が自分を超えてしまい、完全に理解しているわけではないんだと、だから、「知らない」「わからない」ことを楽しもうと、投げかけてくれた。 私が大切にしている、「ネガティヴ•ケイパビリティ」に通ずる考え方だ。 わかってしまうとつまらない、何度でもくりかえし読むことができ、読むたびに新たな発見がある。それこそが、本当に価値のある作品なのだ。
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荒木博之さんのブックカフェだったか、超相対性理論だったか、まあどちらかを聴いて興味を持った。 文章を読むのが人より少しだけ好きなことは自覚しているが、正直に言うと詩について興味関心を持ったことがこのかた一度もなかった。 短歌や俳句には、ちょっの面白そうだな、と思うぐらいの興味が...
荒木博之さんのブックカフェだったか、超相対性理論だったか、まあどちらかを聴いて興味を持った。 文章を読むのが人より少しだけ好きなことは自覚しているが、正直に言うと詩について興味関心を持ったことがこのかた一度もなかった。 短歌や俳句には、ちょっの面白そうだな、と思うぐらいの興味が湧いたこともあったが、散文…ましてや現代詩はどうも読む気にすらなったことがない。 Podcastでこの本が紹介された時に、その本自体への評判よりも、それが何故なのかなー…ということ、つまり自分自身に対しての長年の問いが先行して、読んでみようと思った。 そしてその問いの答えは、早々と第1章で明かされる。 谷川俊太郎さんの生きる、という詩。 読んだことはあったかもしれないが、まったく覚えていない。 今回、本書に収録されていて改めて読んだが、とても読みやすかった。 なかなかいいな、とすら思った。 子どもにこれを読ませたいという気持ちもわかる。 ところが、子どもサイドに立ってみれば、少々事情が違うらしい。 この詩は、人間を生きていくうちに徐々に味わう人生の機微、文脈を知らずしてはなかなか噛み砕くのがむずかしいタイプの詩である、というのだ。 この詩におけるテクニックやら、教養、知識をただ教え込まれ、正解とされる読み方を単に上から与えられるというのは、読まされて読者になった子どもにとっても作者の谷川俊太郎にとっても悲劇でしかない。 なるほどなぁ…。 思い返してみれば、確かにそういうところ躓いた気もする。 今読むといいんだけどな。 長年の問いがあっさり明かされた後に読んだ第2章以降は恥ずかしながらどの詩人のお名前も知らなくて、収録されている、詩はまさにいままで興味すらなく読んでみたこともないようなthe現代詩。 …え、全然わからない…。 いや、第1章で現代詩に興味がなかった原因がわかって克服したはずでは?! 結論を言うと、2章以降の詩はどれもわたしにとっては不可解で、 読んでこなかった本当の理由は「わからない」を不快なものとして刷り込んできたからだ、ということがよくわかった。 (特に音読ができない詩、というのはわたしにとってとても大きいハードルだと気がついた) そもそも味わい方を知らない。 どうしても作者の意図を読もうとする。 わからないものをわからないまま棚上げにできなくて、わからないものは自分にとって意味のないもの、意味のないものは良くないもの、という刷り込みが働いている。 著者である渡邉さんの解説を読みながら、そうやって読むのか! と、再びチャレンジした、私にとって不可解で意味のない言葉たち。 それが、わからないなりの違った見え方でにじり寄ってくるような感覚になった。 この感覚は、去年からハマった絵画鑑賞に近い。 意味はわからないけど、わからないことは悪いことではない。 もやもやとわからない不快感を胸に置きながら、それが未来に伏線となってスパークする日も、もしかしたら来るのかもしれない。 少なくとも、こんなにも不可解で、物事のぼんやりとした輪郭や、世界にはびこる言葉にしようがない気配、みたいなものを言語化するなんて、意味はわからないけどなんだか凄い技術だ、ということはわかった。 それにしても著者である渡邉さんの、詩を嗜む、味わうための方法について論じる文章が本当にわかりやすく際立っていて、目から鱗が落ちまくる。 わからなさを愉しむ作法をわかりやすく言語化している本書。 これまた凄い技術だ。 いやぁ…2024年、一発目の本としては、かなり相応しい良書。 今年は詩集を読んでみよう。
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