商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2013/05/17 |
JAN | 9784093863520 |
- 書籍
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薔薇とビスケット
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薔薇とビスケット
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商品レビュー
4.2
17件のお客様レビュー
タイムスリップものはよくあるけど、介護士という仕事をしている人が過去にタイムスリップして、現代の自分の職場でお世話している老人の若い頃を知って…という設定はすごく面白かったです。 文章も読みやすくてさくさく読めました。 途中、泣ける場面もありました。 けど、、、、、 ちょっと...
タイムスリップものはよくあるけど、介護士という仕事をしている人が過去にタイムスリップして、現代の自分の職場でお世話している老人の若い頃を知って…という設定はすごく面白かったです。 文章も読みやすくてさくさく読めました。 途中、泣ける場面もありました。 けど、、、、、 ちょっと話の展開がトントンと進みすぎな感じがして、物語があっさりと終わってしまった感がありました。 時間の流れもさ〜っと過ぎてしまう。 面白いと思ったからこそ、登場人物ひとりひとりの感情や人生をもっともっと掘り下げて欲しかった。なんなら上下巻とかでじっくり読みたい物語でした。
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老人ホームで介護士をしている徹がお盆の夜勤で突然タイムスリップしてしまった。 昭和13年の銀座にたった1人タイムスリップしてしまった徹と、芸者の千菊との出会い。 故郷のために苦労してきた千菊の幼少期、芸者の父の介護をすることになった徹。 子供の頃に亡くなった徹の祖母との再会。 老人ホームでは認知症の老人の問題行動や、何度もおとずれる死という現実に心を痛めることのなかった徹が タイムスリップしたことで、認知症の男性入居者の若い頃を知り、千菊との出会いを通して 誰もにおとずれる老と死について見つめ直したこと。 できすぎた話かもしれないけれど 老と死は誰にでもやってくることで、なんだか感動してしまった。 NHKらへんでドラマで観たい。映像化観たい。 おもしろくて一気読み〜。
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竜崎徹(りゅうざき てつ)は、特別養護老人ホームで働く、介護福祉士。 施設の中でも一番介護度の高い老人たちが入所している6階の担当。 ほとんど意思の疎通ができない人たちだ。 徹は介護職5年目にして、毎日のルーティンの中で「このままでいいのか?」という疑問と倦怠感を感じている。 ...
竜崎徹(りゅうざき てつ)は、特別養護老人ホームで働く、介護福祉士。 施設の中でも一番介護度の高い老人たちが入所している6階の担当。 ほとんど意思の疎通ができない人たちだ。 徹は介護職5年目にして、毎日のルーティンの中で「このままでいいのか?」という疑問と倦怠感を感じている。 特に、誤嚥を防ぐために、利用者さんのお茶にとろみ剤を溶かしている時…「こんなドロドロしたお茶、おいしくないよね」と思う。 お盆祭りの夜に、大好きだったばあちゃんの縫ってくれた白かすりの浴衣を着て、もうすぐ亡くなりそうな利用者さんの持ち物の中から古びたお手玉を手にした時、ふっと気が遠くなって… 「老人」という言葉でひとくくりにされている人たち。 最初から老人だったわけではない。 過去からの長い道が続いている。 訪ねる人もなく、寂しくホームで亡くなる人、身寄りもなく生活保護を受けている人… そんな人たちにも、生き生きと働いた過去があり、愛する人と過ごした時間があり、戦争や病で大切な人を失った悲しみがあった。 どんな老後を迎えることになるのかはどんな人生を選んだかで変わる。 「自分の始末は自分でつけるしかない」と、置き屋の女将。 徹は、親しくなった人たちの寂しい老後を変えられないものかと思う。 ファンタジーではあるけれど、徹が再び天職と向き合うためには必要なファンタジーだった。 現代と、戦前の昭和が重なる、レトロな銀座、東京が美しい。
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