商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2013/05/10 |
JAN | 9784167857011 |
- 書籍
- 文庫
第二音楽室
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第二音楽室
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商品レビュー
3.6
22件のお客様レビュー
この人の青春小説は好きなことが多いけどこれはそこまでではなかった 短編の中でも裸樹はちょっと良かったかな
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4編から成る短編集。小学校・中学校・高校の子どもたちと、それぞれの音楽との関わりが、瑞々しく爽やかに描かれている。 自分も小学生時代から、管弦楽や吹奏楽の部活動に精を出したり、学年合奏にウキウキしたりしていたので、心情や空間などの描写にかなり共感できた。学校生活の思い出は常に音楽...
4編から成る短編集。小学校・中学校・高校の子どもたちと、それぞれの音楽との関わりが、瑞々しく爽やかに描かれている。 自分も小学生時代から、管弦楽や吹奏楽の部活動に精を出したり、学年合奏にウキウキしたりしていたので、心情や空間などの描写にかなり共感できた。学校生活の思い出は常に音楽とともにあるので、この本を読んでも「あぁ、あの時、楽しかったな〜」としみじみ思う。輝く思い出を懐かしく思い出させてくれたことに感謝。 特に良かったのは中学生のリコーダーカルテットを描いた「FOUR」。音を合わせる喜びと、中学生の笑えるような個性と、悩める自意識と、甘酸っぱさに溢れている。 鈴花がメロディーの表現に悩んでいる様子は、自分も高校くらいまでずっと楽器での感情表現で苦戦していたことが思い出された。 「このメロディーの美の中に、自分を投げ出してみて。気持ちを解放して。喜びを音に乗せてみて」という間柴先生の言葉は、身に沁みるよう。表現することを恥ずかしがっている段階では、音に感情を乗せるなんてことは到底出来ないんだよね。 「うまく吹こうという力みがとれた時、長く伸ばしたゆったりした音の中に静かな感情がみなぎった。(中略)情緒豊かに吹くことと、正しい技術で吹くことは、違う作業じゃないんだと思う。」という文章がとても好き。鈴花が中1にしてこれに気付いたのはすごいことだと思う。
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初めて読んだときは中学生だったか小学生だったかだった。 21歳になった今読んだらまた違うよさを感じる。 あの頃はこの本の中の風景や空気感は当たり前のもので、自分自身のいる空間だったからなんとも思わなかったけど その環境を抜けた今、それらはとても尊くて瑞々しくてあの時にしかないもの...
初めて読んだときは中学生だったか小学生だったかだった。 21歳になった今読んだらまた違うよさを感じる。 あの頃はこの本の中の風景や空気感は当たり前のもので、自分自身のいる空間だったからなんとも思わなかったけど その環境を抜けた今、それらはとても尊くて瑞々しくてあの時にしかないものだったんだな、って 小説の中の世界自体によさを感じるようになった。 前はFOURのわたしとケンタの関係が断然好きだったけど今読んだら第二音楽室の史江と江崎の関係がとても素敵だなぁ…と思いました。
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