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福島原発事故はなぜ起こったか 政府事故調核心解説
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2013/04/20 |
JAN | 9784062182973 |
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福島原発事故はなぜ起こったか
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福島原発事故はなぜ起こったか
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商品レビュー
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2019年1月に読了。 畑村洋太郎さんは、311福島原発事故の政府事故調の委員長。「原子力なんて専門外だよ。なんで俺なの?」と、電話してきた内閣府の役人に聞いたら、「原子力の専門家はみんな東電か自民党に繋がりがあるからです。失敗学の専門で、自民党にも原子力村にも縁がない、世間にク...
2019年1月に読了。 畑村洋太郎さんは、311福島原発事故の政府事故調の委員長。「原子力なんて専門外だよ。なんで俺なの?」と、電話してきた内閣府の役人に聞いたら、「原子力の専門家はみんな東電か自民党に繋がりがあるからです。失敗学の専門で、自民党にも原子力村にも縁がない、世間にクリーンな印象のあなたにお願いしたい」と言われたそう。 https://digital.asahi.com/sp/articles/DA3S14221896.html 福島原発の事故が「想像を超えた地震&津波が来たんだから仕方無かったんだ」と言うのは、真っ赤な嘘だ、ということ。 単純に、「では、他の号機はなぜ事故らなかったの?」というお話。 責任を追求するのも不毛な気もしますが、これこれをしていなかったというだけで、多くの人が住む場所を失った。そして、ずっと、「地震が来ても津波が来ても、絶対原発は事故りません」と、公に言ってきた人たちが、別段責任を潔く取ることもしない。 本として、良くできたミステリのように、ゾッとしたり薄ら怖くなりながら、読みました。言葉遣いも平易。畑村さん本人が、「事故調の報告書を作ったけど、電話帳で何冊もあるくらいの冊子になった。こんなんぢゃ誰も読まないから意味がない。普通の人でも読めるように短くしたのが、これ」だそう。 畑村さんの本は、「回復力」と、コレだけでも、読む価値があると思います。
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東北地方太平洋沖地震による福島原発事故に係る政府事故調査委員会の報告書の核心部分を解説した著書である。 福島原発事故から得られた教訓は、原発事故の防止のみならず、あらゆる事故の防止、組織の危機管理に活かすことのできるものである。特に、「委員長所感」として記された以下の7項目は様々...
東北地方太平洋沖地震による福島原発事故に係る政府事故調査委員会の報告書の核心部分を解説した著書である。 福島原発事故から得られた教訓は、原発事故の防止のみならず、あらゆる事故の防止、組織の危機管理に活かすことのできるものである。特に、「委員長所感」として記された以下の7項目は様々な分野に応用できる内容であると思われる。 ①あり得ることは起こる。あり得ないと思うことも起こる。 ②見たくないものは見えない。見たいものが見える。 ③可能な限りの想定と十分な準備をする。 ④形を作っただけでは機能しない。仕組みは作れるが、目的は共有されない。 ⑤全ては変わるのであり、変化に柔軟に対応する。 ⑥危険の存在を認め、危険に正対して議論できる文化を作る。 ⑦自分の目で見て自分の頭で考え、判断・行動することが重要であることを認識し、そのような能力を涵養することが重要である。
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(1)あり得ることは起こる。あり得ないことと思うことも起こる (2)見たくないものは見えない。見たいものが見える。 (3)可能な限りの想定と十分な準備をする (4)形を作っただけでは機能しない。仕組みは作れるが、目的は共有されない。 (5)全ては変わるのであり、変化に柔軟に対応す...
(1)あり得ることは起こる。あり得ないことと思うことも起こる (2)見たくないものは見えない。見たいものが見える。 (3)可能な限りの想定と十分な準備をする (4)形を作っただけでは機能しない。仕組みは作れるが、目的は共有されない。 (5)全ては変わるのであり、変化に柔軟に対応する。 (6)危険の存在を認め、危険に正対して議論できる文化を作る。 (7)自分の目で見て自分の頭で考え、判断・行動することが重要であることを認識し、そのような能力を涵養することが重要である。 大きな事故というのは小さな失敗の積み重ねで起こるものだと感じた。 小さな失敗を防ぐには十分な対策や思考・見直しが必要なんだけれども、後から考えるとどれも小さなことに思えてしまうのが怖いところ。電源喪失に備えてバッテリーを常備しとけば冷却が継続できたとか、なぜ事前に思いつき準備できなかったのかというのは、思いつくには何か思考の「ジャンプ」みたいのが必要なのかなぁと。 ここまで事故が大きくなった原因のひとつに重大事故に対して日本の組織が(事故前も事故後も)対応できていないのではと。
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