商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 医学書院 |
発売年月日 | 2013/04/01 |
JAN | 9784260017374 |
- 書籍
- 書籍
決められない患者たち
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
決められない患者たち
¥3,520
在庫なし
商品レビュー
4
10件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
20150901 読了 (美深厚生病院にて) 目次 序章 Introduction 1章 私は数値でいうとどのあたり? Where Am I in the Numbers? 2章 信じる者と疑う者 Believers and Doubters 3章 でも、それは私にとってベストなのだろうか? But Is It Best for Me? 4章 後悔 Regret 5章 隣人のアドバイス Neighborly Advice 6章 自主性と対処 Autonomy and Coping 7章 現実世界での意思決定分析 Decision Analysis Meets Reality 8章 人生の終焉 End of Life 9章 患者が決定できないとき When the Patient Can't Decide 意思決定に関して幅広い件kヒュウを行ってきたカーネギー・メロン大学のジョージ・ローウェンスインは感情の状態を「ホット」と「コールド」に分類している。(中略) 同様に、痛みがある時、不安に思っている時、怒っている時、不満を抱えているときにも、私たちは「ホット」な状態にありとにかく早く問題を解決してくれるであろう選択肢を選ぶ傾向が見られる。 医療における決断の分析を行った認知心理学者は「無為バイアス」と呼ばれるものについて叙述している。すなわち、もし自分が治療の選択などに深く関わって望ましくない結果、ことに副作用などが出た場合 よりひどく後悔することになるだろうことをおそれて、あえて積極的に自分で決定を下したくない、とういうひとが出てくるのだ。この公開をすることへのおそれのために患者によっては治療の選択肢を放棄してしまう。 その結果、約半数の患者はその答えに一貫性がみられなかった。治療方針の希望を変更した患者は2年間の観察期間の間に病状が悪化した群により多くみられたが、病状の変化のなかった群にも以降の変化がみられた。リビング・ウィルの作成や事前の意思表示をしていたかどうかは、当初希望していた治療方針をその後保持したか変更したかにはほとんど影響を及ぼしていなかった。 「以降の変化に関わる大きな要素は適応力である。患者にとって障害に負けずに生きる自分の姿を想像しがたいことも多く、そのためそうした状態になったら積極的な治療はしてほしくないとのいしを表明する。しかし、実際そういう状態に陥ると、徹底した治療も厭わなくなることも多い。たとえそれで得られる利益はかぎられていても、だ」
Posted by
【琉大OPACリンク】 https://opac.lib.u-ryukyu.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB12306202
Posted by
なぜ患者たちは意思決定が出来ないのか? その理由を、様々な患者たちの病気治療における意思決定へ至る心の動きを詳細なインタビューを基に章立てて記載した本。 特に衝撃を受けたのは、終末医療における患者の「事前治療計画」や治療の「事前意志表明」を作成する事が、終末期の治療向上に全く...
なぜ患者たちは意思決定が出来ないのか? その理由を、様々な患者たちの病気治療における意思決定へ至る心の動きを詳細なインタビューを基に章立てて記載した本。 特に衝撃を受けたのは、終末医療における患者の「事前治療計画」や治療の「事前意志表明」を作成する事が、終末期の治療向上に全く寄与しない事例から、今後起こりうる状況を想定して意思決定し準備をする困難さでした。 会社の製造工程のリーダーを任せている部下がおり、中々決断出来ない・後回しにするという癖が、周囲からも問題視されている為、何かヒントになればと思い、購入したのですが、最終的には都度丁寧な対話とお互いの意思確認が何よりも大事だと考えさせられました。
Posted by