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ただ影だけ フィクションのエル・ドラード
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ただ影だけ フィクションのエル・ドラード

セルヒオラミレス【著】, 寺尾隆吉【訳】

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ただ影だけ フィクションのエル・ドラード

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 水声社
発売年月日 2013/03/30
JAN 9784891769505

ただ影だけ

¥3,080

商品レビュー

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3件のお客様レビュー

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2014/06/19

サンディニスタやコントラは知っていても、詳しいコンテクストは知らなかったニカラグア。この本は実在の人物をモデルとしたアリリオ・マルティニカを中心にその当たりの歴史を虚実とり混ぜて語り、とてもおもしろかった。仏語では物語も歴史もhistoireだけれど、スペイン語ではどうなのかしら...

サンディニスタやコントラは知っていても、詳しいコンテクストは知らなかったニカラグア。この本は実在の人物をモデルとしたアリリオ・マルティニカを中心にその当たりの歴史を虚実とり混ぜて語り、とてもおもしろかった。仏語では物語も歴史もhistoireだけれど、スペイン語ではどうなのかしらん。ところで、ソモサのプールでのエピソードは本当なんだろうか? それにしても独裁者って似ているものねー。

Posted by ブクログ

2014/01/25

ラテンアメリカ文学の良作には技巧的な小説が多い気がするが、本作もそう。 出来事としては3日足らずの事件。様々な登場人物の語りと、手紙や記事の引用を輻輳させる技法により、事件の背景にあるニカラグアの半世紀の歴史を浮かび上がらせる小説技法が見事だった。良書。

Posted by ブクログ

2013/04/16

中米カリブ海に面するニカラグアの作家 セルヒオ・ラミレス著作の初邦訳作。 まずストーリーを読む前に、 巻末のニカラグア史概略に目を通す事をお薦めしたい。 なぜなら、登場人物はそれ程多くはありませんが、 ラテンアメリカ文学の代名詞ともなっている 話し手や時系列が文中で目まぐるし...

中米カリブ海に面するニカラグアの作家 セルヒオ・ラミレス著作の初邦訳作。 まずストーリーを読む前に、 巻末のニカラグア史概略に目を通す事をお薦めしたい。 なぜなら、登場人物はそれ程多くはありませんが、 ラテンアメリカ文学の代名詞ともなっている 話し手や時系列が文中で目まぐるしく 変転する手法が用いられているので、 登場人物の立場や背景といった 予備知識が無いと途方に暮れる可能性があります。 (※類似の「族長の秋」よりも複雑です) 本著は、43年に渡り親子三代で ニカラグア政権を独裁支配していたソモサ一族と、 ソモサ打倒を掲げる革命勢力との史実を、 ソモサの私設秘書官だった主人公 アリリン・マルティネカの顛末を通じて フィクションで再構築するという内容。 解説は訳者の後書きに譲るとして、 フィクションと史実の境界線を完全に無くしてしまう セルヒオ・ラミレスの手腕は見事だと思います。 作者は、本書を書き上げた後に、 本書の肝となる舞台の街へ実際に赴き、 絶対に手直しを入れないという前提で、 証言を訊いて回ったようです。 そこで作者は、 証言のあまりにもの支離滅裂ぶりを目の当たりにし、 作者は本著への自信を確固たるものにしたようです。 「フィクションは史実を超越する」 と。 中々前に進めさせてもらえない泥濘のような構成、 ジワジワと符号の一致をみせるサスペンスフルな展開、 ラテンアメリカ文学特有の湿っぽさと土着感、 そして史実が持つ迫真さが加わり、 非常に重厚な読み応えを感じられました。 ラテンアメリカ文学好きなら外さないのでは思います。

Posted by ブクログ

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