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私の人生の年代記 ストラヴィンスキー自伝 転換期を読む16

イーゴリ・ストラヴィンスキー(著者), 笠羽映子(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 未来社
発売年月日 2013/02/01
JAN 9784624934361

私の人生の年代記 ストラヴィンスキー自伝

¥2,420

商品レビュー

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2019/06/20

20世紀を代表する作曲家の一人、イーゴリ・ストラヴィンスキーの自伝です。 自伝といっても、20世紀初頭から1930年代くらいまでの音楽遍歴を思い出すままに綴った内容になっています。作曲家の「作曲意図」を正確に伝達しておきたいという目論見もあるようです(「指揮者が楽曲に“解釈”を...

20世紀を代表する作曲家の一人、イーゴリ・ストラヴィンスキーの自伝です。 自伝といっても、20世紀初頭から1930年代くらいまでの音楽遍歴を思い出すままに綴った内容になっています。作曲家の「作曲意図」を正確に伝達しておきたいという目論見もあるようです(「指揮者が楽曲に“解釈”を交えるなんてまかりならん!」と)。 ストラヴィンスキーには、原始主義、新古典主義、セリー主義という作曲作法の変遷があるのですが(新古典主義時代の曲はあまり聴いたことがない)、なぜそのように関心が移ったかの説明がしっかり書いてあります。 また、プロデューサーのディアギレフを始め、ピカソやアンセルメといった同時代の芸術家との交友関係、有名な「春の祭典のスキャンダル」が楽曲というよりはバレエの振り付け(ニジンスキー)によって起こったなど、知らなかった裏話も面白い。ニジンスキーは精神的にも問題があったようですな・・・。 内容的には大変興味深い本なのですが、日本語訳のあんまりな逐語訳的生硬さには往生しました。

Posted by ブクログ

2014/12/21

私が最も愛聴する作曲家の一人、ストラヴィンスキーの著書が2冊、いつの間にか刊行されていたので早速買った。 本書(1936)、『音楽の詩学』(1942)共に、私が最も惹かれる「アゴン」以降の後期に至る前の書物であり、また、両方ともゴーストライター、というか執筆の助っ人が起用されたら...

私が最も愛聴する作曲家の一人、ストラヴィンスキーの著書が2冊、いつの間にか刊行されていたので早速買った。 本書(1936)、『音楽の詩学』(1942)共に、私が最も惹かれる「アゴン」以降の後期に至る前の書物であり、また、両方ともゴーストライター、というか執筆の助っ人が起用されたらしい。 というのは、ストラヴィンスキーはどうやら文章を書くのが実に苦手だったようで、『音楽の詩学』は大学での講義なのにその草稿さえ一人では書けなかった模様である。 この「詩学」の方は、読んでも残念ながら作曲家の思想をくみ取るのが難しかった。ストラヴィンスキー特有のあの、土着的なようでいてとげとげしく鋭利で、厳しいラジカルさを持った音楽性は、それ自体は時代を超えており、今聴いて古くさいと思わない。これは様式とは異なる、感性の問題だ。 しかしストラヴィンスキーは本書で叙情性は楽曲の(理知的な)構造からしか生まれてこない、と語っている。「詩学」の方では、ロマンティックな「対照」の原理よりも自分は「類似」の原理、均一性・統一性を重んじるのだと宣言している。 なるほどストラヴィンスキーの音楽の「鋭さ」は、甘ったれた主体を締め付けるような厳しさとしての「知/思索」から来ているのかもしれない。反=主体というこの構造が、私にはフランツ・カフカの「主体の死としての生」と重なって見える。 けれどもストラヴィンスキーはやはり言語思考が苦手すぎて、彼のスタンスを十分に説明できなかったのではないかと思われる。 本書「年代記」の方は、修行時代から主にディアギレフとの共同活動の時期を描いている。ストラヴィンスキーを研究したい向きにはかなり素晴らしい資料であろう。 だが私はまだ、ストラヴィンスキーの魅力の本体をうまく掴めないでいるような気がする。 それはそうと、メシアンの本とクセナキスの本も、是非翻訳本を復活させて欲しいなあ。

Posted by ブクログ

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