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新・百人一首 近現代短歌ベスト100 文春新書
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新・百人一首 近現代短歌ベスト100 文春新書

岡井隆, 馬場あき子, 永田和宏, 穂村弘【選】

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新・百人一首 近現代短歌ベスト100 文春新書

968

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2013/03/18
JAN 9784166609093

新・百人一首

¥968

商品レビュー

4.1

16件のお客様レビュー

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2024/04/19

近現代の短歌のアンソロジー歌集ですね。 選者は岡井隆さん、馬場あき子さん、永田和宏さん、穂村弘さんの四人です。 明治天皇から穂村弘さんまでの百人で、代表作を一首を解説、さらに読みたい秀歌を二首を紹介されています。巻末に壇ふみさんをゲストに迎えて五人での座談会をされています。  ...

近現代の短歌のアンソロジー歌集ですね。 選者は岡井隆さん、馬場あき子さん、永田和宏さん、穂村弘さんの四人です。 明治天皇から穂村弘さんまでの百人で、代表作を一首を解説、さらに読みたい秀歌を二首を紹介されています。巻末に壇ふみさんをゲストに迎えて五人での座談会をされています。  いちはつの花咲きいでて我が目には    今年ばかりの春行かんとす             正岡子規 『竹乃里歌』  葛の花 踏みしだかれて、色あたらし。    この山道を行きし人あり           釈迢空 『海やまのあいだ』  桜ばないのち一ぱいに咲くからに    生命をかけてわが眺めたり           岡本かの子 『浴身』  この空にいかなる太陽のかがやかば    わが眼にひらく花々ならむ           明石海人  『白描』  夜半さめて見れば夜半さえしらじらと    桜散りおりとどまらざらん           馬場あき子 『雪鬼華麗』  あの夏の数かぎりなきそしてまた    たつた一つの表情をせよ           小野茂樹  『羊雲離散』  スバルしずかに梢を渡りつつありと、    はろばろと美し古典力学           永田和宏  『黄金分割』  観覧車回れよ回れ想ひ出は    君には一日(ひとひ)我にら一生(ひとよ)           栗木京子  『水惑星』  まつぶさに眺めてかなし月こそは    全(また)き裸身と思ひいたりぬ           水原紫苑  『びあんか』  「寒いね」と話しかければ「寒いね」と    答える人のいるあたたかさ           俵万智  『サラダ記念日』  それぞれの編者が二十五人づつ担当してアンソロジーを選出されたそうです。  読み応えがかなりありましたね。図書館で借りたのですが、出来れば持っておきたい一冊です。

Posted by ブクログ

2024/03/01

#中原中也記念館 #穂村弘 「中原中也をはじめてとする詩人たち」穂村弘さんの特別講演に参加、その際にこちらの本の引用があり検索すると現在は中古品のみで取り寄せ購入。 文藝春秋創刊90周年の記念としての企画。岡井隆、馬場あき子、永田和宏、穂村弘の四者が選者となり明治から昭和戦前の...

#中原中也記念館 #穂村弘 「中原中也をはじめてとする詩人たち」穂村弘さんの特別講演に参加、その際にこちらの本の引用があり検索すると現在は中古品のみで取り寄せ購入。 文藝春秋創刊90周年の記念としての企画。岡井隆、馬場あき子、永田和宏、穂村弘の四者が選者となり明治から昭和戦前の近代歌人、戦後から現代まで割り振って二十五人ずつ秀歌を選んでいる。後半の座談会ではそれぞれの思いを語り会自体の熱気や、歌人とその歌を選ぶ大変さが伝わってくる。 穂村さんの講演会は、記念館の節目に講演なさっているようで今回は30周年記念講演。 小説家、詩人、政治家など教養として短歌を詠むたしなみがあり、多くの短歌を詠んで優れた歌も多いという話、そこで中原中也の歌の紹介があった。 大河に投げんとしたるその石を二度みられずとよくみいる心 少年時代の短歌。何かを選択した時にその他のすべては選ばれない。日常の一瞬一瞬何気ない選択肢が運命の分岐点という穂村さんの解説。 短歌をなぜ選んだのかという自らの答えとして、ハンマー投げ砲丸投げ円盤投げの選択、100m、200m、400m走の例え話については会場が笑いに包まれていました。 短歌の話だけでなく、岐路に立たされたときのふるまいや自らの優柔不断エピソード(結婚や不動産なんてその後どうなるかわからないのに皆決断できてすごいとか)も表情豊かにお話されていて壇上でキラキラ輝いておられました。 この場にいることができた時間がとても貴重な宝物になりました。

Posted by ブクログ

2020/07/11

 この本の選者の馬場あき子さんが「カルタで取れる歌」とおっしゃっていましたが、そのせいでしょうか、選ばれている歌が、どちらかというと「角が立たない歌」という印象でした。そこが少々物足りない感じがするのは、ぼく自身の「近代短歌」「現代短歌」に対する思い入れのせいでしょうか。  同居...

 この本の選者の馬場あき子さんが「カルタで取れる歌」とおっしゃっていましたが、そのせいでしょうか、選ばれている歌が、どちらかというと「角が立たない歌」という印象でした。そこが少々物足りない感じがするのは、ぼく自身の「近代短歌」「現代短歌」に対する思い入れのせいでしょうか。  同居人と二人で本書から十人つづ選んで「二十人二十首」を作ってみました。ブログに掲載してみましたので覗いてみてください。   https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202007080000/

Posted by ブクログ

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