投資家が「お金」よりも大切にしていること 星海社新書

藤野英人【著】

• 販売会社／発売会社: 星海社/講談社
• 発売年月日: 2013/02/27
• JAN: 9784061385207

商品レビュー

2025/06/20

◆『お金』に対する固定概念の崩壊。

①『お金』とは共通言語に似ている。
良くも悪くも使う人。伝え方によって印象が変わる。
どう使うかが問われる。
②投資の意味を考える。お金を投資するというイメージ自分の中では強いが、本質は、誰かにエネルギーを与える事。
人の気持ちであったり、行動であったり、態度であったり、投資の本質を見極める機会になった。
③『お金』のことちょっぴり好きになるきっかけになり、一番大事なものでなくなりました。貯蓄することの概念が変わる時間になりました。

2025/04/18

良いお話だった

第1章
日本人はお金（現金・預金）が大好きで、ケチ（寄付しない）で、ハゲタカ（投資信託とかを長期保有しない）で、不真面目（お金について）

第2章
アメリカのヒーローはお金持ちの民間人、日本は公務員
清貧の思想が間違って解釈されている
清豊の思想が大事

第3章
社会貢献とは、新しい何かをつくりだすだけではなく、消費することによっても成し遂げられるもの
できるだけ安くという考えは、同時にブラック労働を生み出す
「私たちの費活動は、必ず誰かの生産活動につながっている」これを経済用語で「互恵関係」という
自他不二も同じ
経済とは、お金を通してみんなの幸せを考えること
「良い消費者になる」チップの文化が無い代わりに「ありがとう」と言う
孤独スイッチを押すサービスや商品は売れる

第4章
日本のNPOやNGOの問題は、担い手がアマチュア
ミッション・オリエンテッド（使命志向）が大事、日本のほとんどはプロダクト・オリエンテッド
アニュアルレポート（年次報告書）で真面目かどうか判断できる
虚業なんてどこにもない

第5章
本来、「成長にかける」ことがいちばん安全で、リスクが低い
変化こそが安定
投資家としての私にとって、最終的に大事なのは、「人を信じること」
最後の最後は、論理ではなく、気持ち
投資が嫌いな人は、人を信じられない人
奇跡は、人が起こすもの
日本経団連が日本経済の足を引っ張っている、会長、副会長の会社のほとんどが株価が下がっている、選考方法に問題あり、元気な中小企業は東証2部をみたら沢山あるし、一部上場の7割は株価を上げている

2025/01/26

単なるお金の話の本かと思いきや、会社とは、人生とは、という深いところまで書かれていてとても読み応えのある(でもすらすら読める)本でした。

著者は、ひふみ投信という、人気のアクティブファンドのファンドマネージャーなので、ファンドに組み込む優秀な会社を何十年も選び続けてる人だからこその目線で、どんな会社が優秀なのかみたいな軸の話が多くて面白い。
是非、就活生にも読んでほしいし、社会人になって、会社や社会にもやもやとした思いを感じている人にも響く内容だと思う。

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★理想は現実をよく説明しないことも多いし、現実だけを見て理想を失うと、羅針盤を失って航海するようなものなので、どこに行くのかわからなくなってしまう。
なので、やはり人は最終的には、理想を追わなければならない。だからこそ頑張れるし、生きがいを感じることもできるから。
まだ見ぬ大陸を夢見ることなく、船乗りが大海に漕ぎ出すことができるでしょうか？
とはいえ、一気に理想に近づくのは無理でしょう。
揺れ動きながら、行ったり来たりを繰り返しながら、ブレながらでもいいので、一歩ずつ理想に近づいていくしかありません。
それが真面目な生き方であるし、投資家的な生き方でもあるのです。