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凍花 双葉文庫
660円
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 双葉社 |
| 発売年月日 | 2013/02/15 |
| JAN | 9784575515602 |
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凍花
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凍花
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商品レビュー
3.5
90件のお客様レビュー
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斉木香津著『凍花』は、長女・百合が次女を殺害するという凄惨な事件から幕を開ける。残された三女・柚香が、沈黙を貫く長女の日記を通してその真意を探っていくこの慟哭のミステリーは、心にどうしようもない寂寥感と、そして最後にはかすかな希望の光を落とす。 物語の核となるのは、百合が綴った日記である。皮肉なことに、この日記を書くよう勧めたのは他でもない母親だった。度を越した努力ができ、完璧主義である一方で、他者の気持ちを推し量ることが極端に苦手な百合。その危ういアンバランスさにいち早く気づいていたからこそ、母親は娘の危機に先回りし、寄り添いすぎてしまったのだろう。そこに悪意はなく、ただ「相手を思いやる気持ちのかけ違い」があっただけだ。同じように子を育てる親という立場からこの悲劇の連鎖を見つめると、子育ての正解のなさに途方に暮れ、もはや誰も責めることなどできなくなる。 もし、あの日記の代わりに、彼女に「本」が手渡されていたらどうだっただろうか。 人間関係に不器用で、自意識過剰な人間にこそ本が必要だ。物語の中で様々な他者の人生を疑似体験し、自分の失敗がいかに世の中に影響を与えないかを知ることができれば、「少しくらい失敗したって死にはしない」と、自身の不完全さを許すことができたかもしれない。挫折から立ち直る力を信じ、もっと失敗を表に出させてあげることができたなら、百合の完璧な世界がこれほどまでに悲惨な形で崩壊することは防げたのではないか。 しかし、この物語は絶望だけでは終わらない。ひとつの家族の凄惨な挫折は、やがて不器用な再生の物語へと繋がっていく。 これまで家族の在り方に向き合ってこなかった父親が、事件を機に覚悟を決める姿がその象徴である。周囲から「涙ジジイ」と揶揄されながらも、無様に、そしてありのままの姿で通勤し続ける彼の姿は、ある程度成長した子供に対する親の誠実な向き合い方であり、純粋にかっこいい。親だからといって完璧である必要はなく、その無様さを見せることが家族を繋ぎ止める杭となる。 姉への手紙の中で、「最近のお父さんは外では涙ジジイって呼ばれてるんだってさ」と、柚香がフランクに語りかける場面。深刻ぶって悲劇の枠に閉じこもるのではなく、案外あっけらかんと現実を受け止めるその軽やかさにこそ、家族が確かな再生へと向かっている証がある。 思いやりがすれ違い、一度は凍りついてしまった家族の時間は、無様なありのままの姿を曝け出すことで少しずつ溶け出し、再び結びついていく。どうしようもない寂寥感の果てに見出した「かすかな希望」は、不完全な人間たちが不完全なまま家族を生きていくための、力強い祈りそのものである。
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最初、全面的にお姉ちゃん達を信じていた柚花が、どんどん百合姉のこと信じられなくなる様が怖かった。 自分ではいい思いでだったこと、相手が最悪って言っているの知ったら悲しいを通り越してむかつくかもしれない。 お母さんもよかれと思ってやっていたことが、最終的には家族を崩壊させる引き金となるなんて。 全体的にドロドロしてた。
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人は見たいものしかみない。 見せたいものしか見せない。 People only see what they want to see.
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