商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 小学館 |
| 発売年月日 | 2013/02/19 |
| JAN | 9784094513936 |
- 書籍
- 文庫
人類は衰退しました 新装版(8)
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人類は衰退しました 新装版(8)
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商品レビュー
3.8
32件のお客様レビュー
「衰退した」現実に別れ、「理想的な」夢に溺れて 人類は衰退しましたシリーズ第8巻。随分と読み進めてきた今回のテーマは衰退した現実からの逃避。「夢」の存在や「拡張現実」の存在を通して都合の良い理想に溺れ、依存していく様を考えることができた。 これは何も小説の中のメルヘンな世界だ...
「衰退した」現実に別れ、「理想的な」夢に溺れて 人類は衰退しましたシリーズ第8巻。随分と読み進めてきた今回のテーマは衰退した現実からの逃避。「夢」の存在や「拡張現実」の存在を通して都合の良い理想に溺れ、依存していく様を考えることができた。 これは何も小説の中のメルヘンな世界だけに存在する話ではなく、我々の今生きている現実社会にも起こっているデジタル空間との向き合い方なのだろうと思った。何をしても上手くはいかない、良くならないという現実に向き合うとどうしても自分にとって都合の良い理想の世界に溺れてしまう。 スマホ依存などもあるように私たちの熱量や意志の弱さから、主体がいつの間にか「我々」から「デジタル媒体」に移行し、理想を果たしている姿から、理想に溺れている姿になってしまう経験は多かれ少なかれ我々読み手にも存在する。 夢や仮想から現実に戻っても我々の「外の世界」は変わっていない。ただ我々の「内の世界」は夢や仮想の干渉を受け日々変化してしまう。自己内世界の変化は自己による外の世界の見え方や解釈を変えてしまう。それをコントロールするのは「自己」。制御下に置かれなければ次第に自己内世界が飲まれ、外と内の境が無くなる。それは自己の消失の一歩目とも言えよう。 我々読み手も良い作品を読むと世界の見え方や解釈が変わる。それは素晴らしい自己内世界の変化による「外の世界」の見え方の変化と言える。我々は自分達の意志を持って本と出会ったり、また読み返したり、浸ったりすることが大切ではないだろうか。その本との出会いが本の世界に「溺れる」ことなく、本の世界を通して読み手の世界を「拡張」していけるように。
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夢と現実が互いに影響し、ちょっぴり感動的な結末から衝撃のラストへと続く。 7巻もそうだがパニック展開が続くのに気がついたらエモい雰囲気になっているところが好き。
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『人類は衰退しました』第8巻。 『妖精さんたちの、ゆめであえたら』 モニュメントの暴走で壊滅状態となったクスノキの里。近隣の里や国連からの支援により住民らは支障なく生活を送ることが出来ていたが、手厚い支援に依存してしまい一向に里の復興が進まない。そんな里の状況に、支援者からは苦...
『人類は衰退しました』第8巻。 『妖精さんたちの、ゆめであえたら』 モニュメントの暴走で壊滅状態となったクスノキの里。近隣の里や国連からの支援により住民らは支障なく生活を送ることが出来ていたが、手厚い支援に依存してしまい一向に里の復興が進まない。そんな里の状況に、支援者からは苦言を呈され、住民は次々と里を去ってしまう。逆子の妊婦からは医者の手配を求められ、更には、祖父が参加している往還シャトルの試験運用中に、シャトルと連絡が取れなくなったとの手紙が届き・・・。重なるプレッシャーで不眠症となった"わたし"は、妖精さんから睡眠剤「ラクッコピコリン」を貰うが、これが里復興計画の一環で進めていた「拡張現実(AR)」事業と混ざり合ってしまい―――。 辛い現実から逃げようとする人々を目覚めさせ、そんな世界に生まれてくることを躊躇する新しい命を「大丈夫だよ」と優しく迎え入れる物語。手厚い支援に依存して里の復興を進めようとしない住民の姿が、高度な科学技術で便利になり過ぎ無気力となる人類の姿に重なってしまった。これが「人類が衰退した」原因なのだろうか。 妖精さんの助けを借りるも、最後は"人類"の力で乗り切る。しかし、厳しい現実が終わることはない。不穏なラスト。次巻が本編の最終巻。果たして人類が衰退した原因とは、妖精さんとは―――。
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