商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 祥伝社 |
発売年月日 | 2013/02/04 |
JAN | 9784396614423 |
- 書籍
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謹訳 源氏物語(9)
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謹訳 源氏物語(9)
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商品レビュー
4.5
4件のお客様レビュー
心理戦。 男性に経済的な保護もしてほしいし、他の高貴な正室に較べられるのも辛いから自分だけを見てほしいと願う女性陣。 目の前の女性が好きなのは本意だが、立場上、正室の相手もしないといけない男性陣。 それぞれ心の奥に葛藤を抱えながらの駆け引きは面白いといえば面白く、じれったい...
心理戦。 男性に経済的な保護もしてほしいし、他の高貴な正室に較べられるのも辛いから自分だけを見てほしいと願う女性陣。 目の前の女性が好きなのは本意だが、立場上、正室の相手もしないといけない男性陣。 それぞれ心の奥に葛藤を抱えながらの駆け引きは面白いといえば面白く、じれったいといえばじれったい。 一夫一婦制であろうと一夫多妻制であろうと「お互いにただ一人の理想の相手」などという幻想を追いかける以上、そうそううまくいくわけはなく、それでこそ小説が発展してきたのではないかと思う。 美人姉妹の亡き姉に生き写しの異母妹登場。不幸の予感。
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光源氏亡き「宇治十帖」では登場人物は小粒になって見えます。でも、この世界を書くのは、「源氏物語」を完成させる紫式部の揺るがない構成の美意識でしょう。様々な要素が、これまでと対比的に配置されます。雅だった世界に突如現れる東国の受領や下級貴族たちの暮らしぶりや欲望を見るのは新鮮ですが...
光源氏亡き「宇治十帖」では登場人物は小粒になって見えます。でも、この世界を書くのは、「源氏物語」を完成させる紫式部の揺るがない構成の美意識でしょう。様々な要素が、これまでと対比的に配置されます。雅だった世界に突如現れる東国の受領や下級貴族たちの暮らしぶりや欲望を見るのは新鮮ですが世俗的です。「宇治十帖」が書かれる必然性は分かりますが、三島由紀夫の描く「豊饒の海」の「天人五衰」のように筆の枯れも感じました。
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ついに九巻!宇治十帖の中の「早蕨」「宿木」「東屋」が収録されていました。 宇治十帖については読み込みが足りないせいか、新しい発見がたくさんあってとても興味深かった! 今まで、優柔不断な皆様にイライラしてしまい宇治十帖はあまり興味がなかったのだけれど、今回はよかったなあ。これはリ...
ついに九巻!宇治十帖の中の「早蕨」「宿木」「東屋」が収録されていました。 宇治十帖については読み込みが足りないせいか、新しい発見がたくさんあってとても興味深かった! 今まで、優柔不断な皆様にイライラしてしまい宇治十帖はあまり興味がなかったのだけれど、今回はよかったなあ。これはリンボウ先生のおかげかしら。。 薫はねえ、とにかく上から目線で高飛車、そのくせ優柔不断でウジウジ&ネチネチしててちっともステキではないんだけど、実際の物語の中でも主役級なのに結構嫌われ者です。 「なんと小癪なことよ」「なぜあのように、時の帝が、大騒ぎをして婿として特別扱いまでする必要があろう。」「たかが臣下の分際でのうのうとして・・・」などとボロクソ(笑) 紫式部は宇治十帖にはいって辛辣じゃないですかね?源氏のこともからかう程度のことは言ってたけど(おじさん扱いしたり)こんな扱いをしたことはなかったと思います。 なんとなく紫式部の鬱憤を感じてしまいました。 それで言うと他にも、東屋の巻では浮舟の母君に「たしかに結構な宮仕えではありますけれど、かりそめの夜伽程度のあしらいでは、こちらはもうもう、ひどく胸の痛むことですよ。」「二股をかけるような心なく、妻一人をしっかりと守って暮らす男こそが、結局妹背の中も見苦しからず、行く末頼もしいことに決まっています。」などと言わせています。 すごく現代的な考え方でびっくりしました。 が、こういう考え方を持っているとしたら、当時の世界は生きづらいでしょうねえ。 それを薫にぶつけてるのかな。 本編ではあまり感じられなかった著者の存在を、なぜかこちらでは強く感じてしまいました。不思議。
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