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カウントダウン・メルトダウン(上)
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2013/01/28 |
JAN | 9784163761503 |
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カウントダウン・メルトダウン(上)
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商品レビュー
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25件のお客様レビュー
件の原発事故に関するドキュメンタリー。色々なことを考えたがせっかくなので忘れぬためにも記述。一つは、今回の事故は防ぎ得ただろうということ。そもそも政府と事業者による運用上のリスク管理が全くできていなかった。正直信じ難い。原発反対運動に揚げ足を取られないようにそうなってしまったよう...
件の原発事故に関するドキュメンタリー。色々なことを考えたがせっかくなので忘れぬためにも記述。一つは、今回の事故は防ぎ得ただろうということ。そもそも政府と事業者による運用上のリスク管理が全くできていなかった。正直信じ難い。原発反対運動に揚げ足を取られないようにそうなってしまったようだが。 残念だと思う。そしてそういう状況を招きつつそれを追求できなかった反対運動家にも責任の一端があると思う。二つ目に、官僚及び東電各マネジメントの責任回避行動が酷い。これは上記件の原因の一つでもあると思う。しかし残念ながら「あるある」なケースが多く、日本人、特にエリート層の行動原理そのものとも思えた。彼ら当事者が悪いと言うのではなく、日本人全員が反省しマインド・チェンジしなくてはならないと思う。分かりやすく言うと、東電が悪い悪い言われているが、日本人(私)が愚かなんだと認識しろということだ。三つ目、これまで菅首相が多く批判され、この本でも悪く書かれていた。確かにマネージャーとしての資質の問題はあったと思うしもっと上手くやれる人はいるだろうと思う。が、総じて、当時感じていたよりは管首相含め(民主党の)政治家は的確に機能していたと思った。四つ目に、当時、事故当日から数日にかけて私が得ていた状況認識、ネットから得られていたものにすぎなかったけれど、それが意外にもかなり適切だったということに驚いた。そして日が経つにつれ段々情報が得られなくなっていたようだということがわかった。当初ダダ漏れ、だんだん情報がコントロールされていく過程があったんだと思う(評価は別として)。最後、この本について言うと、筆者の取材力はすばらしいが、一般向けの本にしよう思ったが故か、構成がテーマ仕立てかつ叙情的な記述であり事実を時系列に把握しずらい。まあ報告書じゃなく一般書なので仕方ないといえば仕方ない。
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3.11の東日本大震災による福島原発の事故に対する政府、東電、自衛隊、消防庁、警察、などの対応を臨場感ある筆で詳述している。テレビ、新聞でしか分からなかったその当時の現場の緊迫した様子が分かる。誰が総理だったからということは、後からなら何とでも言えるが、そのときには誰でも必死で対...
3.11の東日本大震災による福島原発の事故に対する政府、東電、自衛隊、消防庁、警察、などの対応を臨場感ある筆で詳述している。テレビ、新聞でしか分からなかったその当時の現場の緊迫した様子が分かる。誰が総理だったからということは、後からなら何とでも言えるが、そのときには誰でも必死で対処したことがわかる。しかし、部下をうまく使うのも上に立つ人の能力だろう。怒りと叱責だけでは人は能率よく動かない。
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2012年刊。 著者は元朝日新聞主筆で、福島原発事故独立検証委員会主宰。 あの福島原発事故を巡る事故現場、東電本部、官邸、そして経産省や保安院他、事故直後の関係者の模様をビビッドに叙述する上下巻中の上巻。 著者は「同盟漂流」「ザ・ペニンシュラ・クエスチョン」など外交の裏側を鋭いメスで切り開いてきた調査報道の雄である。 現場とのホットライン、情報の集約。そして危機的状況を想定した事前の行動計画(時に過剰なほどの危機想定は可のはず)。これらにつき、計画は皆無だが、組織策定の法規範の整備は不完全ながらも存在した。 そんな中、上巻で窺える点は、 ➀ 東電本部の危機意識の欠如。 ➁ 東電本部に入っていた生情報を官邸と経産省に上げなかった怠慢(故意か否かはどうでもいい)。大体常時電話を繋ぐくらいはできたはず。 一方で、ここまで情報が上がってこなければ、政府も誰も正しい判断はできなさそうだ。 また一度怒鳴られたくらいで腰砕けになる保安院職員、我関せずの対応の経産省職員も流石にどうかと…。 官僚出身の官邸政務官の「官邸危機管理で露わになった官の劣化」「事務(行政)…が死んで」「原発事故に関し…こんな情報がありますと上げてきた者も皆無」。との述懐が物語る。 他方、政府と東電の対策統合本部の言い出しっぺが、東電からの情報遮断に業を煮やした菅直人の点は意外とも(経産官僚や秘書官の誰も、また内閣官房の枝野や福山も想起できず)。 その他印象的なのは色々あるが、中でも「(福島原発の)複数炉がやられた場合」の避難指示の距離を訪ねた際、東電社長の「余裕を見て30キロでしょうか」という他人事の如き発言を受け、さらに菅の「六基全部やられたら(現実の可能性があった)どうなんだ?」との質問に対して、東電側が誰も答えず(未想定か被害規模の甚大さに応答不可能だったか?)。というもの。 未曽有の危機に対する感覚欠如というか、解決への執念というものが東電幹部に感じられなかった(統合対策本部ができてからも情報開示に消極的であったことと相俟って)としかいいにくい様が見て取れる。 先に読破した「あんぽん孫正義伝」中の、3.11への様々な対応に触発されて積読の本シリーズを紐解くが、正月早々何とはなく暗然とした心持ち、「なんだかなぁ」という心持ちになった次第。 まぁ下巻も紐解くつもりだが…。
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