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新しいウイルス入門 ブルーバックス
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2013/01/19 |
JAN | 9784062578011 |
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新しいウイルス入門
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「さいごの色街 飛田」と一緒に図書館で借りた本。高校生の頃、「お色気本」を買うとき、恥を隠すために「螢雪時代」を買っていましたが、当時の心境に似ています。 要はカモフラージュで借りた本ですが、良書でした。 今年ほど人類がウィルスに悩まされた年はないと思いますが、まずウィルスは生...
「さいごの色街 飛田」と一緒に図書館で借りた本。高校生の頃、「お色気本」を買うとき、恥を隠すために「螢雪時代」を買っていましたが、当時の心境に似ています。 要はカモフラージュで借りた本ですが、良書でした。 今年ほど人類がウィルスに悩まされた年はないと思いますが、まずウィルスは生物ではありません。なぜなら「ウィルスは宿主の細胞の中に入っていかなければ増殖することができない」からです。「生物は自分自身の力で代謝活動し、増殖できなければならないが、ウィルスは宿主の細胞の中に入り込まないとそれができないのだ」。 「入門」とある通り、本書は基本形のウィルス、すなわち核酸(DNA/RNA)をタンパク質でできたカプシドという殻が覆っている基本形と分類体系を説明。そして増殖の過程や病原体としてのウィルスをわかりやすく説明します。 本書には「単なる病原体でなく生物進化の立役者?」というサブタイトルが付いています。ウィルスが生物のゲノムの中に入り込み、生物の進化にとって重要な役割を果たしてきたことが明らかになってきました。胎盤の機能にとって重要な遺伝子に「シンシチン遺伝子」というものがあり、それがかってはウィルスの一種であることが論じられています。そして私たちが哺乳類であり続けることができるのは、私たちの祖先がこのウィルスに感染したためと推理します。 著者の武村政春さんはDNAやタンパク質など生命に関わる多数の著書を持つ生物教育学の先生。 「筆者が言いたいのはウィルスは生物のことなど知らないで、ただそこに私たちが細胞と呼んでいるものが厳然としてあって、その中に入り込んでただ増殖しているだけであり、何の他意もないと言うことである」 この本を読んでいると、新型コロナウィルス自体にも悪意はないということは理解できます。重要なのはウィルスに我々の細胞を晒さないことですね。 著者の趣味は落語とのこと。そのせいかウィルスを擬人化した例え話も多く、読みやすいブルーバックスになっています。 ウィルスを知りたい人にお勧め。出版されたのは2013年。今、出版されたら内容も変わったものになったかもしれませんが、ウィルスの基本が3時間程度で理解できます。
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新型コロナのパンデミックで世界中がエライことになっている中で、改めてウイルスについて知りたいと思って。 天然痘や麻疹は一度かかったら二度はかからないとされているのに、インフルエンザはなぜ毎年ワクチンを打たないといけないのか。 ウイルスはそもそも何を食べて?生きて?いるのだろう? ...
新型コロナのパンデミックで世界中がエライことになっている中で、改めてウイルスについて知りたいと思って。 天然痘や麻疹は一度かかったら二度はかからないとされているのに、インフルエンザはなぜ毎年ワクチンを打たないといけないのか。 ウイルスはそもそも何を食べて?生きて?いるのだろう? ウイルスが生物なのかどうかはともあれ、なんかしている(から病気になる)以上は活動のためのエネルギーをどこからか得ているはずだが、いったいどこから? ちなみに最初の疑問については、本書の中にそのものズバリが提起してあって、回答もちゃんと書いてある。やっぱりそういうことだったのか。 たとえ話等でわかったように思わせる、のではなくて、初心者向けとはいえ本気の解説本で、専門用語が頻出する。生化学や分子生物学の基礎知識がないと読み進めるのは厳しい。だが、頑張ればいろいろと発見もある。バクテリアにくっつくバクテリオファージを、殺菌剤代わりに加工食品に添加することがあるなんて知らなかった。 当面の課題である対ウイルス防御、つまり免疫反応やワクチンについては本書の守備範囲外だったので、別の本を探してみよう。 症状が出なかった人も含めて、新型コロナに感染して回復した人は免疫を獲得したってことだよね? つまりまだ存在しないワクチンを受けた状態になっているとぼくは思っているのだが、正しいだろうか? 抗体/免疫ができていることはどうやって調べるのだろう? 免疫を持ったひとが一定数増えたときに、社会的免疫として働くようになって、パンデミックは収束に向かうということなんじゃないだろうか?
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