快楽協定 フラワーC

わたなべ志穂(著者)

• 販売会社／発売会社: 小学館
• 発売年月日: 2013/01/25
• JAN: 9784091348791

商品レビュー

2015/11/10

短編集ですが、「快楽協定」と「君に届く一瞬」は全く予想外の展開でした。

「快楽協定」は、麻侑が不倫している真人の弟英斗と付き合い始めたけど、だんだん英斗にも惹かれていって、普通なら麻侑が真人との不倫は解消して英斗だけとって流れになるのかと思ったら、実は英斗の方が真人の奥さんと不倫してて、その隠れ蓑に麻侑と付き合ったって、四角関係でした。

これって、一番馬鹿なのは真人って感じ？
奥さんは自分が好きで、自分は麻侑と遊んでるって思ってたら、二人とも英斗の方が好きってことですよね。ばれた時の真人の顔がちょっと見たい。

「君に届く一瞬」は、愛する夫を人違いで殺されてしまった陽菜が、思いが強すぎて過去に飛んじゃって、夫と同姓同名の男の子俊介と夫を殺すことになる幼馴染みの女の子さゆみと知り合いに。
で、俊介と仲よくなってしまったことで今度はさゆみに殺されることになる陽菜。
その陽菜を助けに未来から俊介がやってきて、代わりに殺されちゃいます。
最後は、ちょっとだけ時が戻って、さゆみの殺人を止めて・・・、その後は俊介と一緒に？

陽菜が戻ったことで過去が変わり陽菜が死んじゃう未来になってて、その未来から俊介が戻って来てまた過去を変えて、俊介が死んじゃう未来になって、それをちょっと戻してみんな生きてる未来。
ということは、やっぱり未来は陽菜と結婚する俊介を殺そうとして人違い殺人になる、元の未来になるのかなぁってちょっと思いました。複雑。

最後の一話は、なんだかんだ言って、過去の直哉はやりたがりの中坊で、彩葉は身体で彼を釣ったってことなんじゃないかなぁって思いました。

2013/02/13

この秘密は、スパイス…。

大人な兄、うぶな弟。

そのどちらとも、“秘密の遊び”を続けるあたし。

これはスパイス。
どちらかだけじゃ物足りない。でも、多すぎてもいけない。

ちょうどいいバランスで、うまくいっていると思っていたのに…。

私も知らない秘密が、まだあったなんて…！