オヤジ・エイジ・ロックンロール 実業之日本社文庫

熊谷達也【著】

• 販売会社／発売会社: 実業之日本社
• 発売年月日: 2012/12/05
• JAN: 9784408551029

商品レビュー

2025/02/27

これはまさに僕のようなギターをまた始めたオヤジが読む本でした。音楽仲間にも読ませたい〜。

ストーリーはありがちだが、大学時代にエレキギターを弾きバンドをしていた主人公が、50歳近くになり、新たにギターを買い、活動をはじめ、オヤジバンドを結成する話だ。

そこに至るまでのプロセスが素晴らしい。『あるある！』と思える内容ばかり。

•楽器屋で若い頃からずっと憧れだったギブソンのレスポールを店員におすすめされ、買うかどうか迷う。
・奥さんに相談するも、実利がないと却下されるが、ごねまくり25万円までと条件をつけられる。
・こっそりと保険を解約し金の工面をし、75万円のレスポールを購入。
・本屋でTAB譜のついた楽譜を買いまくる。
・息子に『高いギター買ったこと、母ちゃんにチクるぞ』と脅され、小遣いをせびられる。
・バンド組んでもメンバーの実力が違いすぎる。
・せっかくスタジオ借りてもメンバーの予定が合わない。

しかし、あるあるばかりでは無い。ようやく組んだバンドの若い女性ボーカルが、昔好きだった女性の娘だった…その後、好きだった女性もキーボードでバンドに加わり、コンテストで勝ち抜く…というのはやっぱり小説だよなあ。無い無い！

まあ、唯一の主人公との違いは、ブリティッシュロックのエレキギターを弾く主人公と、アルペジオやスリーフィンガーでアコギしか弾けない僕ということかもしれない。

面白かったが、バンドがトントン拍子にコンテストを勝ち抜き、横浜アリーナにまで進出するのはいささかリアリティに欠けるなあ…星はひとつ減らして4つにしました。

全体を通して、海外のロックが好きな人は出てくるアーティストや、バンドで手がける曲の話も楽しいかもしれないが、あくまでもフォークどっぷりの僕にはわからないことも多かった。（いくらなんでも、ディープパープルくらいはわかるけど）

2023/07/10

期待しすぎたかな。肩透かし感。ストーリーはご都合主義で、文章はちょっと説教臭い。締まりがなくてだらだら長い。そして、ヘヴィ・メタって書き方するのはやめてくれないかなあ。【2023年7月9日読了】

2023/06/27

黒沢巧也
五十歳を目前にしてエレキギターを購入する。高校生の頃、ギター小僧だった。地元仙台ではそこそこ大きな印刷会社に勤務。第二企画室長。G大五大バンドのひとつ「パープル、ヘッド」に所属していた。

妙子
巧也の妻。

大輔
巧也の一人息子。大学二年生。ベースをやっている。

杉本亜紀
巧也の部下のひとり。入社五年目の若手デザイナー。アッちゃん。

小畑亮二
巧也の部下。昨年秋に結婚したばかり。

菅野多希子
入社十二年目の中堅社員。タッキー。

斎藤
ギターショップ『ROCK GARAGE』の長髪プラス金メッシュの店員。巧也のバンドのサイドギターを引き受ける。

奥山
ギターショップ『ROCK GARAGE』のリペアマン。

関本康弘
室長代理で比較的外回りが多い。

澤口
巧也が大学時代にバンドを組んでいた。自分以外で唯一バンドに残ったメンバー。キーボード。

高橋薫
巧也が大学時代に顔だけよくは知っているが、学部が違うためほとんど会話をしたことのない女子学生。G大の五大バンドのひとつ「オレンジ・ブルー」の女性ボーカル。

堀越
「オレンジ・ブルー」の新メンバー。ドラム。昨年度まで「アイアン・クロウ」に所属していた。

八嶋
「オレンジ・ブルー」の新メンバー。キーボード。昨年度まで「サザンクロス・ベイビーズ」に所属していた。

成田
オレンジ・ブルーのオリジナルメンバー。ベース。広告代理店の社長。巧也のバンドのベースを引き受ける。

宮本
仙台のライブハウス「パークハウス」のオーナー。

門脇
レコード会社のプロデューサー。

松本隆志
あっチャンのお父さん。巧也のバンドのドラムを引き受けてくれる。スキンヘッドの杉本。

沙織
巧也のバンドのボーカルを引き受ける。

武田
ギターショップ『ROCK GARAGE』のベース担当。

柳沢
拓也の会社の常務。