ブッダの聖地 スマナサーラ長老と歩くインド八大仏蹟 サンガ文庫

アルボムッレスマナサーラ【著】

• 販売会社／発売会社: サンガ
• 発売年月日: 2012/11/21
• JAN: 9784905425304

商品レビュー

2025/03/27

1. カビラ城・西門の址
- カビラ城は、ティラウラコット説の根拠が多く存在する。
- 土地の広さや近くに川が流れていることが確認されている。
- アショーカ石碑が近くに残っていることもポイント。
- 5世紀や7世紀の記録と一致する点が多いが、考古学的には確定的ではない。

2. カビラワットゥの意義
- 「カビラ」は「秘」または仙人の名前で、「ワットゥ」は「居住する場所」を意味する。
- 釈迦の皇太子時代、カビラ城で生活していたことが記録されている。
- カビラ城址の候補として、ティラウラコットとビプラーワーの二か所が提案されている。

3. ビプラーワー遺跡
- ビプラーワーは1898年に発見された大ストゥーバから、釈迦族の古代の遺物が出土。
- インド政府はここをカビラワットゥの址として主張しているが、考古学的決定打にはなっていない。

4. 釈迦国の政治体制
- 釈迦国は小さな王国であり、議会制度を持っていた。
- 王族は国民と頻繁に接触し、共に農業を行っていた。
- スッドーダナ王（浄飯王）は米作文化を象徴する存在。

5. 現代の考古学的発見と課題
- ビプラーワーは公園として整備されており、発掘結果からは古代の米の化石などが発見されている。
- ティラウラコットも同様の発掘が期待されているが、破壊行為が進んでいるため、年代測定が困難。

6. お釈迦様の出家と瞑想の道
- お釈迦様は出家前に金の鉢を川に捨て、自身の運命を占ったという伝説が存在。
- 菩提樹の下で瞑想し、真理に達したとされる。

7. 四つの聖なる真理
- お釈迦様は「生きることは苦である」という真理を発表。
- それに続いて「苦の原因」を探求し、解脱へと至る道（八正道）を示す。

8. アジャータサットゥ王の話
- アジャータサットゥ王は、お釈迦様に出会い仏教徒となる。
- 彼の行動は、釈迦様が教えた真理を実践することの重要性を示している。

9. 最後の教えと涅槃
- お釈迦様は自らの寿命を放棄する意志を示し、涅槃に入る準備をする。
- 最後の言葉は「不放逸」、解脱の重要性を強調。

2013/01/17

読む前に、手塚治虫のブッダの漫画全12巻文庫または新装版全14巻で予習をすると、より楽しむことができると思います。但し、架空の話が追加されている。