商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2012/11/09 |
JAN | 9784480429797 |
- 書籍
- 文庫
小説のストラテジー
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
小説のストラテジー
¥968
在庫なし
商品レビュー
4.3
5件のお客様レビュー
読了していなかったことを思い出して再読、途中から初読。これまで読んできた小説指南書とは根本的に異なっており、膝を打ちつつ同意した部分は記述の運動によるコントラストの付け方、物語と記述の関係性、「言語表現の精確さは、辞書的な意味に対する忠実さ以上に、個人的言語の揺らぎと滲みを、物事...
読了していなかったことを思い出して再読、途中から初読。これまで読んできた小説指南書とは根本的に異なっており、膝を打ちつつ同意した部分は記述の運動によるコントラストの付け方、物語と記述の関係性、「言語表現の精確さは、辞書的な意味に対する忠実さ以上に、個人的言語の揺らぎと滲みを、物事の揺らぎと滲みにいかに的確に当てて行くかにかかっている」のくだり。細部まで噛み砕けなかった章があるので(そっちの方が多いです……)もう一度読まないと。
Posted by
ブンゲイ批評 かかった時間もこまぎれなのでわからない。というか、読み終わったのは半年くらい前だと思われる。 小説とは何か、が、ずっとわからなかったのだが、この本でようやく、なんとなく「小説で書き手は何をやりたいのか」がぼんやりと見えてきた(遅い)。 筆者の、小説というコミュニテ...
ブンゲイ批評 かかった時間もこまぎれなのでわからない。というか、読み終わったのは半年くらい前だと思われる。 小説とは何か、が、ずっとわからなかったのだが、この本でようやく、なんとなく「小説で書き手は何をやりたいのか」がぼんやりと見えてきた(遅い)。 筆者の、小説というコミュニティに参加することに対する、それを必要としない人へのあっさりした突き放し方と、そうでない人に対するあくまでも知的に作者と対峙する姿勢の要求とが、小気味よい。 早稲田かどこかの講義録だそうだが、大学ってこういうことするところだったよな、そういえば、と、思う。まあこの話が成立する学生さんも、きょうび少なそうだけど。
Posted by
小説を書く人、読む人の立ち位置を考察し、その関係性をつまびらかにしていこうとしている本。 早稲田大学での著者の講義を基にしているとのことだが、完全にリライトされているのか、口語的な平易さはなく学術書に近い感すらある。 また、例示に西洋文学の古典作品が多く、そもそも西洋文学に疎...
小説を書く人、読む人の立ち位置を考察し、その関係性をつまびらかにしていこうとしている本。 早稲田大学での著者の講義を基にしているとのことだが、完全にリライトされているのか、口語的な平易さはなく学術書に近い感すらある。 また、例示に西洋文学の古典作品が多く、そもそも西洋文学に疎い身にはかなりの難読。一定の、その分野の教養を持っての読書が期待されるか。 小説の構成、構造論始め、扱われているテーマ自体はどれも興味深いので、自分の学の無さを恥じつつ、もっと分かりやすいと嬉しかったなー、と思う。
Posted by