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M.R.ジェイムズ傑作集 創元推理文庫
587円
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 1978/03/20 |
JAN | 9784488528010 |
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M.R.ジェイムズ傑作集
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M.R.ジェイムズ傑作集
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商品レビュー
3.6
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※このレビューにはネタバレを含みます
・消えた心臓 ・銅版画 ・秦皮の木 ・十三号室 ・マグナス伯爵 ・笛吹かば現われん ・縛り首の丘 ・人を呪わば ・ハンフリーズ氏とその遺産 ・ウィットミンスター寺院の僧房 ・寺院史夜話 ・呪われた人形の家 ・猟奇への戒め ・一夕の団欒 ・ある男がお墓のそばに住んでいました ・鼠 ・公園夜景 作者自身が大学の学長を勤めたためか、作品の主人公も研究者などが多い。怪物そのものは登場せず、不気味な雰囲気を描写する。
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近代英国怪奇小説界における三巨匠の一人、 モンタギュー・ロード・ジェイムズ (Montague Rhodes James;1862-1936)短編集。 ちなみに他の二人はブラックウッドとマッケン。 訳者・紀田順一郎の解説によれば、 作者自ら認める古風な作柄――というか、 要はゴシ...
近代英国怪奇小説界における三巨匠の一人、 モンタギュー・ロード・ジェイムズ (Montague Rhodes James;1862-1936)短編集。 ちなみに他の二人はブラックウッドとマッケン。 訳者・紀田順一郎の解説によれば、 作者自ら認める古風な作柄――というか、 要はゴシック趣味てんこ盛りなのだが、 簡潔な筆致を以て皮膚感覚をリアルに刺激し、 肉体的な恐怖を描出することを得意としたそうだ。 怪異に直面して恐れおののく人の姿が活写されるが、 恐怖の淵源に対する言及は 意外にアッサリしていて後を引かない。 そこを洒脱と受け止めるか物足りないと感じるかは 読み手次第、か。 吸血鬼系の話と聞いて期待していた「マグナス伯爵」【※】は 面白かったが想像とはかなり違って、 意外にラヴクラフトっぽいテイストだった。 いや、ラヴクラフト(1890-1937)の方が 後から生まれた人だけど。 で、少し検索してみたが、「マグナス伯爵」(1904年?)と 「クトゥルフの呼び声」(1926年)は 一本の線で繋がらなくもないらしい……って、 やっぱりそうなのか。 ほとんどの場合、 語り手はストーリー本体の外側に位置する狂言回しで、 事件への距離の取り方・姿勢が頗るクールで 「他人事」感が凄いのだが、 それが怪談をキリッと引き締めている気がして好ましい。 【※】「マグナス伯爵」 文筆家ラクソール某がスウェーデンを旅して、 旧家の系譜を調べるうちに発生した奇怪な出来事。
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