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死ねばいいのに 講談社文庫
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死ねばいいのに 講談社文庫

京極夏彦【著】

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死ねばいいのに 講談社文庫

968

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2012/11/15
JAN 9784062773515

死ねばいいのに

¥968

商品レビュー

3.8

228件のお客様レビュー

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2026/04/03

「死ねばいいのに」て、いっときタレントのyouさんかよく使っていた気がする。ちょっと嫌だなと思った行為や人のことを「死ねばいいのに」と軽く言って笑いが起こる感じ。本気ではなくて「なんかそうゆうの嫌い」と同義のような言葉として、わりと一般的に聞くような時期があった。ただ、本気で使っ...

「死ねばいいのに」て、いっときタレントのyouさんかよく使っていた気がする。ちょっと嫌だなと思った行為や人のことを「死ねばいいのに」と軽く言って笑いが起こる感じ。本気ではなくて「なんかそうゆうの嫌い」と同義のような言葉として、わりと一般的に聞くような時期があった。ただ、本気で使ったり受け止めたりする懸念もあるよね、とゆう世間の風潮も起こり使われなくなった。 この小説、タイトルから重そうだな…と思っていてなかなか手に取れなかったのだけれど。自分の心にあまり負荷がない時なら読めるかなとようやく読み始めてみた。 思ったより軽い、とゆうか。思っていたのと違う「死ねばいいのに」の使い方だったので、少し驚いたしその分すらすら読めた気もする。 ケンヤののらりくらりとした態度にイラつきながらも、いつのまにか自分の心の内を吐露してしまう。最後に「死ねばいいのに」と言われてハッとする人々。 アサミの死やケンヤの行動に共感は出来ないが。死にたいってなる事は人生のうちに何度かあるよなぁと思う。みんなどこかで、誰かに自分の事を話したい聞いてほしいと思っている。友達や家族になんて絶対話せない心の中の闇。不満、卑屈、妬み嫉み、自己嫌悪…いろいろな感情があるから。物理的にも精神的にも人は生きるだけでほんとに大変な生き物。

Posted by ブクログ

2026/04/03
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※このレビューにはネタバレを含みます

他責思考で苦境に陥ってる人に、「俺馬鹿だからわっかんねーけど」を地で行く男ケンヤが正論をぶつけまくって、死ねばいいのにで落とす。 途中からケンヤがAIみたいに見えてきて面白かった。 生物の本質は生存することという前提をなくしたとき、不幸な人間の不幸を最小化するために最も合理的で確実な方法はすぐ死ぬことなのだ。 一見馬鹿に見えるケンヤはなんなら一番合理的、最適解を弾き出すブラックボックスのAIに見える。 そしてそんなケンヤAIを生み出したのがアサミだった。今が幸せで、今後不幸になりたくないのなら今死ねばいいのに、というケンヤの結論に100で乗っかってきてほんとに死んだアサミ。これに恐怖したケンヤは、普通の人間は死ねばいいのにと言われても死なないということを確かめるように、関係者に話を聞きに行くのである。 本当に怖いのはケンヤか? アサミか?

Posted by ブクログ

2026/02/27

ケンヤが「死ねばいいのに」と言いたい気持ちはわからないでもない。「じゃ殺してくれ」と言われたらどうするのだろう。まぁそんな話ではないけれど。 たとえば、京極堂シリーズとか巷説百物語シリーズなど、作者の長い薀蓄や、初めてお目にかかるような妖怪変化についての熱い興味や知識に出会ってい...

ケンヤが「死ねばいいのに」と言いたい気持ちはわからないでもない。「じゃ殺してくれ」と言われたらどうするのだろう。まぁそんな話ではないけれど。 たとえば、京極堂シリーズとか巷説百物語シリーズなど、作者の長い薀蓄や、初めてお目にかかるような妖怪変化についての熱い興味や知識に出会っていると、今回のような、ダイレクトに発射されたような題名にショックを受ける。 これはどうにかして読まねばならない、でも、もしかしてこれまでのイメージが。 どんなイメージかといわれても困るけれど。シリーズのほかには「嗤う伊エ門」しか読んでないけど。 でもファンであってよかった。実に面白かった。 何気なく過ごしている日常の、隠れた深い心の底をあからさまに見せられるような作品だった。 話はそれるが、いつかテレビで言っていたが、大阪人の喧嘩で一番恐ろしいのは、相手が平静な態度で「それから」という時だと。 手も出さず、大声も出さず、「それから」「それから」という。 「舐めとんのかぁ」「それから」「殴ったろか」「それから」 果てしなく突っ込まれ、振り上げた手を一度は振り下ろしても、二度目は空しくなるような問いかけ。 それからって?ええと?と自問し始めたりする。振りかざしたこぶしがいつの間にか喧嘩の原因よりも言葉の迷路に振り下ろすことになりそう。ということで。 そういったような物語なので、これも一気読み。 独り暮らしの亜佐美という女が殺された、首を絞められていたので殺人事件だった。部屋は荒らされてもいなくて、抵抗して暴れた様子も無い。警察は手詰まりだった。 ケンヤという若者が、アサミについて知りたいとあちこち訪ねていた。 一人目はまずアサミの上司から始まって6人目で終わる。ただ彼はアサミとはどんな女だったのかだけを知りたがっている。 アサミ死にましたよねー 亜佐美が死んだのはショックだったなーと。 だから、どうだと言うんだ。 「俺別に悪気ねぇし、でもこういう人なんすよ自分。あんたのこと責めてる訳じゃねぇすよ。ただ、話聞きたいって言っただけですから。そんなにいやならいいっすよ」 と言い、また、彼の自己紹介風で言えば 「好きなこととかねぇし。有名になりてぇとか金欲しいとか思わねぇし。人と比べてどうとか、そういうのもねぇし」 「俺、頭悪いしもの知らねぇし、」というようなことをいいながら質問する。 二人目は、隣の部屋の女、同じ派遣先で働いたこともあるという。彼女はアサミはいい子でもてていた、という話をする。 三人目は、ヤクザで。 母親が借金のかたに20万でおれの兄貴に売り、10万で買った。アサミは俺の持ち物だった、DVといわれてもいいが殴ったときも、この暮らしがアサミは幸せだといっていたという。 四人目は母親で、まずまず裕福な家庭で育ったが、20歳で妊娠して出産、子供のアサミは母親が育てた。懐いて可愛い、いい子だったという。 五人目は担当警察官。 マズいんすかね。尋き回んのは… 「だって不謹慎だろうよ。娘さん殺害された家に行って、見ず知らずの君が殺された娘さんのこと根掘り葉掘り訊いたりしたら… 怒るだろう。それでなくたって哀しいのに、殺人だぞ、しかも未解決だ。怒られなかったか。」 と正攻法で言いきかすが 「何度言ったらわかってくれるすか。俺、頭悪ィし態度悪いしもの知らねーし、学歴も免許もねーし、学習もあんまりしねーから、まず採用されねーし、されてもすぐクビになるんすよ。客と顔見知りになる程、耐久性ねーってか」 「なら何だ」 「だから友達っすよ」   云々 とストレートこの上ない質問がつづいているうちに、聞かれた方は関係の無い自分の不満を話したくなるような雲行きで、とうとう日ごろの鬱憤までしゃべりだす。 どの人も、アサミの話から愚痴になり、現実は自分の思い通りにいかないものだという、そこでついに、ケンヤは切れてというか呆れて、それなら  死ねばいいのに といってしまう。 六人目がキーマンで、質問を受けるケンヤのその後の生き方になる。 そうだったのかと。 人って知ってみれば謎だらけ。

Posted by ブクログ

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