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現れる存在 脳と身体と世界の再統合
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | NTT出版 |
発売年月日 | 2012/11/09 |
JAN | 9784757102675 |
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現れる存在
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商品レビュー
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4件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
「脳」と「身体」および「認知」「思考」「運動」についての常識がガラガラと崩れる本である。脳と身体が切っても来れない関係にある、世界を私達が思ったよりかなり「雑に」認知しているということに気づける本である。 グラフィックレコーディングの描き方の話で「チャンク」の話を言いだしたのは自分だと信じて疑っていないのだが(笑)、結局のところ「チャンク」すなわち一時的な短期記憶の記憶量はその単位時間当たりにできる運動に相当する分らしい。五感等で相当量の情報が脳に入ってきているはずだが選択的に用いているのがこの量であるというのは別の本で分かっていた。 本書では更に別の角度から「認知」「思考」「運動」について事実を暴いていく。言ってしまえば高度な知性というものがあるというよりは、ある状況になったらこれを行うというルールベースがあり、パターンマッチングにより行動として引き起こされる「だけ」なのだということである。 特にヒトの為すことが知性的に見えるのは、長期記憶、迷走神経を含む脳だけでない身体全体で「思考」と「行動」をしていることによるものだということだ。 「脳の大統一理論」「情動はこうしてつくられる」と併せて読みたい本である。「生態学的知覚システム」当たりは先に読んでおくと良さそうだ。
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ひー難しい〜。特に創発現象の力学的説明とダマシオ夫妻の登場する神経制御の辺り。アフォーダンスやサッケードやモダリティの説明が必要な人種はお呼びじゃないようで。ハイデガーのDaseinが出てきてだいぶ降参(汗)よく見ればこの本、原題がそもそも「being there」なんだわ。 「自然は倹約家であり、最大限に環境を利用する」ってのは巷でもよく聞くけど…。 確かに、ノイズやエラーや遅延や個体差を無視するのが抽象化だけど、現実はそんなきシンプルでも美しくもない。経済モデルならそれでも役に立つこともあろうけど、認知や意識の問題はそういうことしてるとあまり近づけない気がするな。 どこにも説明されてないけど、「★数字」が原注で「☆数字」が訳注です。 坂の怖さを学習したハイハイ赤ちゃんが、歩けるようになるとまた学習し直し…とはビックリした。こういう学習って、脳だけじゃなくて身体機能込みで学習するんですねー! あと、動力も駆動装置もないビクトリア朝のオモチャ、「PDW」って、所謂「スリンキー」のことかしら?
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本書は、『身体化された心』(ヴァレラ、2001)から多大な影響を受けているため、併読をお勧めする。 本書では、ヴァレラが反対した「認知の本質は表象である」という考え方に好意的である。 情報処理に基づく分析手法(ただし、中央集権的ではなく、再帰的ネットワークという)を多用している...
本書は、『身体化された心』(ヴァレラ、2001)から多大な影響を受けているため、併読をお勧めする。 本書では、ヴァレラが反対した「認知の本質は表象である」という考え方に好意的である。 情報処理に基づく分析手法(ただし、中央集権的ではなく、再帰的ネットワークという)を多用している。 このような科学的アプローチを媒介にして、身体・行為・世界から心を説明する試みを可能にしている。
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