商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2012/11/01 |
JAN | 9784062166584 |
- 書籍
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月の輪草子
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月の輪草子
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商品レビュー
3.5
20件のお客様レビュー
清少納言を主人公においてその一生を回想していきます 90歳になった清少納言が誰に聞かせるわけでもなく過去を振り返っているので、話が前後したり、同じようなことを何度も言っていたりと少し読みにくいと感じることもあるけれど、自分だけで振り返ると何度も話がいったりきたりとするだろうな...
清少納言を主人公においてその一生を回想していきます 90歳になった清少納言が誰に聞かせるわけでもなく過去を振り返っているので、話が前後したり、同じようなことを何度も言っていたりと少し読みにくいと感じることもあるけれど、自分だけで振り返ると何度も話がいったりきたりとするだろうなとリアルに感じられました 高校生の時に完全にタイトルと和紙を使ってるようなざらついたカバーに惹かれて購入 そこで初めて読んで以来、物凄く久しぶりに読み返してみて当時は理解できなかったところも理解できるようになってさらに面白く感じます
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隠居納言の回想調という体裁は取ってるけど、基本的には『枕草子』内の中関白家絡みのエピソードで繋いでいく構成は、冲方丁『はなとゆめ』と同じ。料理人が違うとこうも違う仕上がりになるのね〜、面白い。90歳過ぎても書き下ろし、素晴らしいです、寂聴さん。 納言の出仕し始めたのが正暦4(9...
隠居納言の回想調という体裁は取ってるけど、基本的には『枕草子』内の中関白家絡みのエピソードで繋いでいく構成は、冲方丁『はなとゆめ』と同じ。料理人が違うとこうも違う仕上がりになるのね〜、面白い。90歳過ぎても書き下ろし、素晴らしいです、寂聴さん。 納言の出仕し始めたのが正暦4(993)年、一条帝の時代が始まってからなので、それ以前の話(花山の出家とか)は人伝てだし、中関白家の雇われだからその外の世界の話も少なく。春宮(居貞親王、後の三条)周辺の話とかは全くなし。そりゃそうか。
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人間的なアクの強さが先行する清少納言だけれど、彼女が目撃した歴史の顛末があまりにも過酷で、少し見る目が変わった。負けた側に立つ人間の意地ともみれる枕草子の書き方は、逆をいえばとにかく切ないものだったということがわかる。瀬戸内寂聴だからこそ書ける、女としての定子、女としての清少納言...
人間的なアクの強さが先行する清少納言だけれど、彼女が目撃した歴史の顛末があまりにも過酷で、少し見る目が変わった。負けた側に立つ人間の意地ともみれる枕草子の書き方は、逆をいえばとにかく切ないものだったということがわかる。瀬戸内寂聴だからこそ書ける、女としての定子、女としての清少納言の苦悩がとてもリアルで、わかりやすくて、さすがと思った。
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