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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 竹書房 |
発売年月日 | 2012/10/29 |
JAN | 9784812491119 |
- 書籍
- 文庫
「超」怖い話 怪牢
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「超」怖い話 怪牢
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商品レビュー
4
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
怪異はいつでも貴方のそばにいる。貴方がそれがそうだと認識していないだけで、今も貴方の隣に寄り添っている。そして、一度それが怖いものだと分かってしまうと、いつまでも、ずっと恐ろしい側面を見せ続けるのだ。 久しぶりの怪談本。小説もいいが怪談本は、気楽に読めていい。作者が収集した嘘とも誠ともつかない怖く、不気味な話が32話収録されている。それぞれ、怖さの度合いに差があり、読んでいて胸焼けのするような話もあったが、全編を通して面白かった。結果として、自分たちの家族がめちゃめちゃになってしまったのだから、目も当てられないというのはこういうことを言うのだろう。「菓子舗」は死してなお繰り広げられる人間同士の確執によって、もたらされた後味の悪い結末に、思わずしかめっ面になってしまった。人の念というのはどうにもしつこく、恐ろしいものだ。「かすてぃら」はただひたすらに気味が悪く、気持ちが悪い。 何も真相は分からずじまいなのだが、何もわからなかったからこそ、より一層不気味さを醸し出していた。そして、読んでいて非常に背後が気になったのが本書の最後を飾る「慈悲」 家族を立て続けに亡くした語り手が続発する怪奇現象に襲われる。その起こり続ける怪奇現象も怖いの一言だが、普通ならば何も持たず逃げ出すほど怪奇現象が起きているのに、恐怖を感じず淡々と受け入れている異様さに鳥肌が立つ。読んでいるだけで背後が気になったり、尻の座りが悪くなるほど怖かったのに……。最終的に、語り手は家を離れることができるのだが、その後も良好とは言えず最後まで黒い何かがまとわりつく様な話だった。
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