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小説、世界の奏でる音楽 中公文庫
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小説、世界の奏でる音楽 中公文庫

保坂和志【著】

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小説、世界の奏でる音楽 中公文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2012/10/23
JAN 9784122057098

小説、世界の奏でる音楽

¥1,152

商品レビュー

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2022/02/08

十篇の、小説論という小説 …というふうに、著者はこの本について述べている。 どういうことかといえば、この本は十章の小説論から構成されているが、その小説論のひとつひとつが、そのまま、小説論を自ら実践した小説そのものとしても読むことができるということだと思う。 すぐれた小説とはどうい...

十篇の、小説論という小説 …というふうに、著者はこの本について述べている。 どういうことかといえば、この本は十章の小説論から構成されているが、その小説論のひとつひとつが、そのまま、小説論を自ら実践した小説そのものとしても読むことができるということだと思う。 すぐれた小説とはどういうものなのかを考える文章それ自体がすぐれた小説として成立している。 そういう意味でこの本は、小説を読むことの〈刺激〉と、小説と世界を見る目が拓かれる〈予感〉に満ち溢れた一冊だ。 最後にこの本の中から、たとえばこんな文章を引用してみる。 だいたい、何かを書いたり創ったり表現したりする人が「いま」という時代に信を置くことが間違っている。「いま」という時代が嫌いで、「いま」と距離を取りたいと思っている人を自分の読者や観客に想定しているはずで、そういう人たちの人数が多いはずがないではないか。何かを書いたり創ったり表現したりすることは、本質的に「まだ見ぬ者に向かって」なのだ。「多数=売り上げに向かって」ではない。 …小説のみならず、何かを表現しようと考える人にとって、少なからず〈刺激〉と〈予感〉を与えてくれるはずだ。

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2014/08/19

保坂和志「小説、世界の奏でる音楽」 http://www.chuko.co.jp/bunko/2012/10/205709.html … 読んだ@台北、うおおおお、おもしろかった!!!この人の本自体が初めてで話はあっちこっち連想で飛ぶし文体も独特だしで、慣れるのに手間取ったけど、...

保坂和志「小説、世界の奏でる音楽」 http://www.chuko.co.jp/bunko/2012/10/205709.html … 読んだ@台北、うおおおお、おもしろかった!!!この人の本自体が初めてで話はあっちこっち連想で飛ぶし文体も独特だしで、慣れるのに手間取ったけど、途中からのめり込み。旅先の時間の殆どが読書に。。(つづく そんなに予防線を張らずとも誰もツッコまないとツッコむほど言い訳めいたクドい文章は途中で哲学の様相を帯びる。この人は人間の身体感覚を信じ小説家なのに言葉の力を信じていない、と判った途端に俄然面白くなる。思考をそのままを反映しているような文体だけど幼稚さはない(あたりまえか)(つづく あらすじとして要約できないものを小説という。小説を批判するのではなく書いてあるままを信じる。印象に残るたった一つの描写に出会うことが小説を読むということ。小説はライブ。とかとか。「わかる」という定義や、時間の概念と記憶と実体の話がおもしろい。この人の他の本も読む。猫。。(おわり

Posted by ブクログ

2014/01/31

保坂和志の小説論小説第3弾。小説を読み、思いつき、加速し、立ち止り、まったく違うことを同時進行で考え出す、といった著者の多様な思考の運動に身をゆだねらることができるならば、何にも代え難いおもしろさを得られる名著。

Posted by ブクログ

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