- 新品
- 書籍
- 書籍
「もじゃペー」に〈しつけ〉を学ぶ 日常の「文明化」という悩みごと
1,320円
獲得ポイント12P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 鍬谷書店 |
発売年月日 | 2012/09/01 |
JAN | 9784901665285 |
- 書籍
- 書籍
「もじゃペー」に〈しつけ〉を学ぶ 日常の「文明化」という悩みごと
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
「もじゃペー」に〈しつけ〉を学ぶ 日常の「文明化」という悩みごと
¥1,320
在庫なし
商品レビュー
4
1件のお客様レビュー
教育の暴力性について考えさせられる絵本、『もじゃもじゃペーター』。 それは悪い子のままだったり、 社会規範に馴染まないと、 疎外されたり、命を落としたり、バッドエンドを迎える物語である。 悪い子が不幸になる物語。 それは、よい子になることを、教訓的に残している。 一種の怖さを...
教育の暴力性について考えさせられる絵本、『もじゃもじゃペーター』。 それは悪い子のままだったり、 社会規範に馴染まないと、 疎外されたり、命を落としたり、バッドエンドを迎える物語である。 悪い子が不幸になる物語。 それは、よい子になることを、教訓的に残している。 一種の怖さを伴わせて。 本書は、その『もじゃもじゃペーター』という絵本が、なぜできて、 なぜ世界に広がり、読み継がれてきているのかを考えることで、 教育の暴力性やしつけについて探求していくものである。 文明化された社会では、 二重の意味でしつけが必要であるとされる。 それは、文明の利器という危険性から、子どもたちを守るためと、 子どもたちの無邪気さから文明を守るためである。 そこではたらくのが、しつけではないか。 高度な社会では、街に危険がいっぱいであり、 それこそ、しつけがなされていないと、命を落とす危険があふれている。 子どもの自由意志に任せっぱなしで、好き放題させるのがよいことではない。 社会に適応させるために、子どもを抑圧する部分も生じてしまうのではないか。 一方で、子どもの無邪気さは、これまで受け継がれてきた文明を破壊する力を持っている。 子どもが社会に変容をせまるのである。 なぜ青信号を守らないといけないのか、なぜ歯磨きをしないといけないのか、なぜ、なぜ、なぜ。 子どものなぜや自由奔放さは、 社会の前提を疑い、文明の根底を揺さぶるまなざしをもっている。 そして、これまで築きあげてきた文明や社会のルールがなくなってしまっては、 生きにくさが生じてしまうこともあるのではないか。 文明の暴力性から子どもを守るため、 子どもの暴力性から文明を守るため、 しつけが機能している。 どんなしつけが望ましいか、どんな教育が望ましいかを、 即座に回答する類のものではないが、 子どもの主体性を尊重することと、しつけや叱りをなくしていいということは、 まったく異なるということを頭に入れておかねばならないだろう。 教えないこともまた、一種の暴力なのであると考えさせられはしないだろうか。 “『もじゃペー』をめぐってあれやこれやと議論しながらみえてくるのは、私の見通しが正しければ、子どもとは何か、大人とは何か、そして大人が子どもに働きかけること-とくに<しつけ>と呼ばれる働きかけ-とは何か、ということに対する回答であるはずです。”
Posted by