ラグビーの情景

藤島大【著】

• 販売会社／発売会社: ベースボール・マガジン社
• 発売年月日: 2012/09/01
• JAN: 9784583104324

商品レビュー

2024/06/09

82013/3/9)
たまたま見つけたラグビー関係本。
著者は同年生まれの藤島大さん。早稲田ラグビー部出身。
いつもながらいい文章を書いている。
主にラグビーマガジンやラグビークリニックのコラム。書き下ろしも。

読んで思ったのは、、。

自主性、創造性のある強い個が集まって初めて強いチームが生まれるということ。
自主性のない弱い個が集まると、それは単なるグループに過ぎないということ。
エディジャパンは選手に一つの方向性を示すことで、自分で考えさせ、強い個とし、結果強いチームを作ろうとしている。
カーワンジャパンは何を考えているかわからなかった。

それに関連して、チームとチームの戦いは、最後はこの喧嘩なのだなと。
清宮ヤマハ監督がインタビューで答えていたが、三洋が強かったのは、トニーブラウンが強かったから。
SOでありながら、集団戦で常に喧嘩をして、敵ボールを奪っていたから。
私がトニーブラウンに憧れたのもその辺だったのかもしれない。
SOで、あの体で、常にボールに絡んでいた。それゆえ怪我もしたが、あの姿勢はすばらしかった。
いまサントリーが強いのは、LOジョージスミスがすごいから。彼が密集で喧嘩に勝ってる。
トップリーグの覇権は東芝⇒三洋⇒サントリーと移りつつあるが、東芝は喧嘩に強かった立川、大野、廣瀬らの衰えが覇権を失った原因かも。
パナソニックが覇権を取り戻すには堀江がスーパーリーグで鍛えあげられて、喧嘩にやたら強くなって帰ってきてもらうことか。

面白い本だった。
話題になってないのが残念。
お薦めします。

2015/05/13

数少ない？ラグビーライター第一人者の一人である藤島さんの書き下ろしも含めたインタビュー、エッセイ集。タイトルのように、情景が浮かぶのがこの人の記事。
前回大会で何が言われて、どこまできたのか。この夏の予習も兼ねて。

2012/11/20

著者が「ラグビーマガジン」に連載していたコラムに、書き下ろし6編を加えた日本ラグビーへのオマージュ。
もちろん単なる賛辞だけではないけれど、基本的に日本ラグビー界へのエール。
ラグビーファンとしては、フムフム・ニマニマしながら読めます。一部、ちょっと暑苦しく感じるところも無くはないけど…。